【ハワイの医療の専門家に聞きました】日本からハワイに長期滞在する際、医療面で注意することはありますか?

【ハワイの医療の専門家に聞きました】日本からハワイに長期滞在する際、医療面で注意することはありますか?

更新日 2024.05.28

相馬クリニック医院長の相馬陽一先生に聞きました。
日本からハワイに長期滞在する際、医療面で注意することはありますか?

【プロフィール】
相馬陽一, MD
 相馬クリニック医院長 総合診療 相馬クリニック ハワイ出身日系2世、日英バイリンガル。ハワイ大学医学部卒業後カリフォルニアで研修を経てアメリカ家庭医学学会認定専門医を取得。緊急担当医として15年勤務したのち、独立。現在、ファミリードクターとしてさまざまな医療ニーズに対応している。

総合診療相馬クリニック
2155 Kalakaua Ave., #112(バンクオブハワイビル1階)
電話:808-358-2182 
Email : contact@drsoma.com
HP: http://drsoma.com 
IG : soma_clinic_hawaii808


  アメリカの医療費は、医療機関や病気・ケガの程度によって高額になる場合があります。日本からハワイへの長期滞在をする場合、緊急事態に備え医療保険について理解しておくことが重要です。海外旅行保険の選び方、クレジットカード保険の注意、そして持病薬について、医師の視点で解説します。

旅行者保険の選び方 

海外旅行保険には、日本出国前までに購入し加入する民間の保険会社とクレジットカード付帯の保険があります。民間の旅行者保険の場合、補償内容をカスタマイズすることが可能です。

①補償項目:一般的な旅行保険ではカバーされない既従症や高額医療など、持病の有無やご年齢などに合わせて補償項目を選ぶことが大切です。

②医療費の補償:ハワイの医療費はおおむね日本の5倍ほどかかります。治療・救援費用は1千万円以上補償されると安心です。

③支払い方法:治療費の支払いについては帰国後の請求が原則ですが、立て替え負担が可能になる場合があるので、「治療費用補償特約」に加入するなどキャッシュレスに対応した保険がおすすめです。
 

クレジットカード保険の注意点

 クレジットカード付帯の保険には、カード会社やプランによってそれぞれ適用条件があるので、日本出国前にカード会社に確認されることをおすすめします。

①付帯条件:クレジットカードを所持しているだけで適用される「自動付帯」と旅費をクレジットカードで支払った場合に適用される「利用付帯」があります。

②補償期間:出国から90日以内のケースが多いですが、まれに60日以内のケースもあります。

③補償範囲:通常、補償金額は民間の保険より低く設定されています。またカード保持者様以外の保険が付帯されていない場合があります。

④支払い方法:キャッシュレスの場合は、受診前に患者様がカード会社に連絡を入れ、医療機関にGuaranteeLetter(保険会社からの保証書)を届けておく必要があります。自己負担の場合は日本に帰国後、医療機関の発行した請求書と領収書をカード会社に提出の上、返金手続きを進めます。医師の指示により薬局で自費購入された薬などがある場合も医師が発行した処方箋と領収書を添付しカード会社に請求することができます。
 

持病薬の持参

 持病を抱えている場合、持病薬を持参することが最善です。日本の主治医に海外滞在日数分の薬を処方してもらいましょう。忘れたり足りなくなってしまった場合には、アメリカでも同様のお薬を処方することが可能ですが、診察代と薬代が別途かかります。同じ薬がない場合もあるので注意が必要です。


 以上のポイントを参考に、ハワイでの長期滞在を安全かつ快適にお過ごしいただければと思います。当院では各種旅行者保険、クレジットカード付帯保険を扱っており、短期・長期留学生の健康診断、予防注射なども行なっております。お気軽にご相談ください。

相馬クリニックの相馬先生へのお問い合わせ、診療予約はこちらから

関連キーワード

合わせて読みたい記事

各カテゴリーのお知らせを見る

不動産会社・
エージェントにお問合せ
閉じる