2021.05.07
企業買収する際に注意したい契約時の落とし穴5項
ハワイの企業買収は魅力あるベンチャーですが、時として予想外の事も起こるため綿密な計画と調査が不可欠です。中でも特に注意したいのが次の5項目です。
①デューデリジェンス: 契約成立前に対象ビジネスの財務や納税記録、建物や設備の状態、所有する会社や経営者の背景を調査します。リスクがあれば契約を破棄できます。
②認可:販売物件が賃貸借、フランチャイズの場合は地主やフランチャイズ主宰者の承認も必要です。飲食業はリカーライセンスはじめ多くの認可が、業種によっては政府許可や新たな免許が必要になります。
③賠償責任:買手にとって最も大きな懸念材料である隠し賠償責任や未必責任のリスクを回避するためには慎重な調査と、売手側による充分な情報開示および補償が要求されます。
④従業員: 不満や雇用関連の請求(差別、セクハラ、不当扱い)、労災請求、連邦法と州法に定められた雇用法違反などの懸念は、契約前に売手側から事前に提出を受ける必要があります。
⑤税金問題:税金には連邦税、州税、地方税があるため信頼できる専門家が不可欠です。
これら項目以外にも、予想し得ないさまざまな問題が起こり得ます。ビジネスの夢を悪夢に変えないためにも、不測の事態に備えて専門家のアドバイスを早期に求めることが肝要です。