ウエルスウェーブのクリフトン真理子さんに聞きました
個人年金、リタイヤメントプランの最新情報を教えてください。
大阪府出身。病院での看護師勤務を経て2000年にハワイに移住。ハワイ州看護師資格を取得。病院勤務の中で患者の経済問題に直面し、手助けになればとファイナンシャルアドバイザーの資格を取得し、現在に至る。日本語、英語が堪能。
リタイヤメントプランは、個々人の生活状況やアセットに大きく依存するため、その提案は多岐にわたります。私の仕事は、お医者様が、薬や治療法を提示する前に、診察をするように、お客様の今の状態を分析して、将来の生活環境に最適なリタイヤメントプランを様々な金融商品や会社の中から提案することです。まずは、「どうしたらよいかしら?」とご相談ください。ここではいくつか主要なアメリカの個人年金とリタイヤメントプランについて簡単な解説をします。
●401(k)(企業型確定拠出年金)403(b)(非営利団体職員向け適格年金) 雇用主が提供する拠出型年金制度で、加入者(従業員)の給与から一定額が差し引かれ、選択した投資先に積み立てる仕組み。従業員には税制上のメリットがあります。
●SocialSecurity(社会保障) 各個人の給与所得から毎月規定の割合で差し引かれ、年金の受け取りを始めてから亡くなるまで、納めた金額に応じて年金が降りる仕組み。米国政府が行なっている社会保障制度です。
●PensionPlans(企業年金) 一部の企業が提供する伝統的な企業年金制度で、従業員が給与の一部を積み立て、退職時に給与を受ける仕組み。
●IRA(個人型確定拠出年金) 日本のIdecoのように個人で開設する貯蓄・投資用のリタイヤメントアカウント。一TraditionalIRA:積立資金は所得税控除の対象で、引き出し時に課税される。一RothIRA:積立資金は所得税控除の対象外で、引き出し時には課税されない。
●Annuity(個人年金保険) 個人が民間の保険会社から購入することができる年金商品。元本を超えても加入者が亡くなるまで、一生涯年金が受け取れます。
一FixedAnnuity(定期年金):積み立てられた資金に対して一定の固定利回りが適用され、契約時に定められた支給額を受け取る。
一VariableAnnuity(変動年金):積み立てる資金を利用し、契約者自身が投資ファンドなどによって運用し、その投資パフォーマンスに応じて支給額が決まる。
一IndexAnnuity(インデックス年金):利率はS&P500などの株価指数の実績によって変動するもの。市場が下がっても元本とそれまでに得た利息は保障されているので、安定を求める日本人に人気。
以上のプランは米国のSocialSecurityNumber(SSN)を保有していることを前提としています。
最近では、米国在住の日本人の中には将来的に日本に帰国する方も増えていますが、アメリカで積み立てた年金を日本で引き出すことも可能です。ただしその場合、税制上の変更などが発生するので注意が必要です。
若い方に対しては、「収入の10%を老後資金として運用する」というアドバイスを強調しています。早い段階から資産形成を始め、分散投資を行うことで将来の安定したリタイヤメントを実現することが期待できます。最新の情報と専門的なアドバイスを活用して、将来に備えましょう。
弊社では、ご自身に適したプランを見つけるため、まずは、保有資産等の分類と分析、そして、SocialSecurityの分析などのサービスからはじめています。ぜひお気軽にご相談ください。コンサルテーションはもちろん無料です。
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