全米最大手不動産会社、コールドウェルバンカーの副社長でトップエージェントでもある長谷川氏に聞いた。 見逃さない、 ハワイ不動産の売却に適したタイミングとは?

更新日 2020.01.27

現在のハワイ不動産市場はバランスの良い市場

現在のハワイ不動産市場は、ここ数ヶ月間、市場に出ている売出物件数が増加傾向にあり、平均の販売日数が長くなる傾向が全体的にあります。

販売件数は、2019年12月度はコンドミニアムは昨年対比で減少しているのに対し、戸建は増加しています。

中間販売価格はコンドミニアムは価格上昇、戸建は少し下落している状況です。

ただ、エリアによっては価格の上昇と下落の傾向が異なっている場合もあり、「エリアと物件によって、需要と供給バランスが異なっている」というのが今のハワイ不動産市場です。
 

2018年と2019年12月度の一軒家、コンドミニアムの売買件数と中間価格
ホノルル不動産協会資料より


 

上記のような傾向の現在ですが、物件をすでに所有されている方は下記に注目されてみるのが良いかと思います。

1「所有しているコンドミニアム内の売り出し物件が少ない」
2「売り出し物件はあるが、綺麗な部屋の売り物件がない」




こういった場合は売り時のタイミングでもありますので、物件の売り出し状況をご確認されてみてはいかがでしょうか。

また、このような市場の場合、買い手がついた後のエスクロー中の物件検査も重要で、検査の内容を理由にキャンセルとなる可能性もあり、事前に修繕の対処をしておく必要があります。
 

売却のタイミングはいつがベストか?

①漠然とハワイの所有物件の買い替えを検討している方  

先ほどのお話の通り現在は売り手にも買い手にもチャンスのあるバランスの良い市場です。物件をしっかりと吟味することで、賢い買い替えができる時期でもあります。

②所有物件の売却時期を考えている方

もちろん所有されている物件によりますが、全体的にここ5年〜10年をかけて多くの物件は高値となっていますので、市場の変化を捉えた今、今後買い手市場に変化する可能性もある為、今は売却の時期てだとも言えます。 
 





【特に注意!】
③1980年以前に建ったハワイのコンドミニアムを所有の方 

昨年、スプリンクラーの法改正により1980年以前に建てられたコンドミニアムは2020年までに現在の消防法に沿った消防検査を管理組合費でまかなう必要があり、そのレポートをホノルル市への提出が義務化されました。その結果をふまえた改善項目を2026年までに実施する必要がある為、対象となるコンドミニアムを所有されている方は、内容次第では売却を検討される要素でもあるかと思います。

④特別徴収金が発生する可能性のあるハワイのコンドミニアムを所有の方

 コンドミニアムの予算組や修繕計画などを把握していますか?
特に古いコンドミニアムの場合、急に特別徴収金が発生したり、管理費が年々上ったり、突然何万ドルの請求が各オーナーに届く可能性もあります。しっかりと見極め、場合によっては 今のうちに売却及び買替をされることも一つの手段です。


ハワイの不動産市場も緩やかですが、市場に変化の兆しが出てきています。エリアや物件などの個別要素が高い場合もありますので、賢い物件の売却、買い替えをする為にも、豊富な知識をもつ信頼できる不動産リアルターにご相談する事をおすすめします。




  

長谷川千明

[プロフィール]
長谷川 千明(ジャッキー)(R) (コールドウェルバンカー社) 
広島県出身。全米最大手コールドウェルバンカー社のバイズプレジデント。全米で55,000人所属するリアルターの中でトップ1%に選出されるベテランエージェント。 お客様のそれぞれ異なる立場や状況を細かなコミュニケーションをとりながら理解し、生涯につながるお付き合いができると、数多くのお客様からの支持を受けている。夫婦ともにリアルターであり、チームワークでお客様に手厚いサポートを提供している。


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