アロハ・スタジアム・スワップミート、7月に隣接地へ移転　新施設で再始動

ハワイ最大級の屋外マーケット「アロハ・スタジアム・スワップミート＆マーケットプレイス」が、2025年7月1日に現在のスタジアム敷地内から隣接するハラワ駐車場へ移転することが明らかになった。移転に向けた整備作業はすでに始まっており、舗装の改修や区画ラインの引き直しに加え、電気・水道などのインフラ工事が進行している。

移転先となる敷地では、新たに「Ho‘okipa Hale（ホオキパ・ハレ）」と呼ばれるエリアが設けられ、フードコートやフードトラック、大型エンターテインメントテント、そしてカスタムメイドのコンテナ型小売スペースなど、多機能な商業施設が展開される予定だ。これらのコンテナは60基以上設置可能で、伝統的なポップアップテント型のベンダー用スペースも別途確保されている。すでに十数基のコンテナが現地に搬入されており、出店者には内装の自由なカスタマイズが認められるという。

新会場では、週末ごとに400〜600のベンダーが集まり、地域住民や観光客に幅広い商品を提供する見込み。トイレ施設も一新され、こちらもコンテナを利用したカスタム設計となっている。これらの取り組みは、今後5〜10年かけて開発される「ニュー・アロハ・スタジアム・エンターテインメント・ディストリクト（NASED）」の建設期間中においても、来場者に快適な環境を提供することを目的としている。

また、今回の移転にあたり、旧スタジアムの波型金属板を再利用したアート作品の公募も行われており、選出された1作品はスワップミート内に恒久展示される予定。受賞者には1,000ドルの賞金と制作費用が支給され、作品の70％以上に提供素材を使用することが条件となる。アロハの精神を象徴する「ALOHA」の文字が含まれていると加点対象になるという。

地元の伝統と未来をつなぐ新たなマーケットの姿に、多くの関心が寄せられている。

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