2025年6月1日、ハワイ・ワイキキのアウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾート内に、新たなウェディング施設「カハワイ・チャペル」が正式オープンした。開発は、ツカキ・ログノート・ハワイ株式会社とアウトリガー・リゾーツ&ホテルズの共同プロジェクト。オーシャンフロントに位置するこのチャペルは、観光とブライダルの両面で地域文化を尊重した新たな取り組みとして注目されている。
チャペルが建つのは、ワイキキビーチの西端にあたる歴史的な海「カヴェヘヴェヘ(Kawehewehe)」の近く。かつてハワイ王族の癒しの地とされたこの場所の湧水の上に建てられており、名称の「カハワイ」はハワイ語で「流れる水」を意味する。この土地ならではのスピリチュアルな背景が、会場全体のコンセプトに深く関わっている。
内部は約4000平方フィート(約370平方メートル)を超える広さを持ち、設計は地元のMKC HawaiiおよびG70 Designが担当。白を基調とした内装は太平洋へ視線が自然と向かうように設計されており、バージンロードは川の流れを表現するグラデーションで彩られている。天井にはポリネシアの航海文化に由来するアウトリガーカヌーをかたどったシャンデリアも設置された。
挙式は「アロハ・セレモニー」と名付けられたハワイ独自の形式で執り行われ、現地のカフ(神職者)が司式を担当。愛や誠実さ、結びつきといった価値観を重視した内容で、ティーリーフのレイによる儀式や、ハワイ語のチャント、生演奏によるギター演奏などが取り入れられている。
来場者は“ゲスト”ではなく“オハナ(家族)”として迎えられ、式後は「Lino Hour」と呼ばれる時間で新郎新婦と共に余韻を楽しむ仕組み。ゲスト専用ラウンジからはワイキキの海岸線が一望でき、落ち着いた空間での交流が可能となっている。
ツカキ・ログノート・ハワイ株式会社の斎藤一弘代表は、「ここは単なる結婚式場ではなく、ハワイの文化や土地の力とつながる“意味ある場所”でありたい」と話す。アウトリガー側も、「文化的ホスピタリティのリーダーを目指す中で、地域の伝統に根ざした施設として開業に至った」としており、文化継承と観光開発の両立を模索する姿勢がうかがえる。
カハワイ・チャペルでは現在、2025年以降の予約を受付中。海外ウェディング需要が高まる中、ハワイの歴史と精神性に触れながら挙式ができる会場として、今後の動向が注目される。
施設情報
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名称:カハワイ・チャペル(Kahawai Chapel)
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住所:OUTRIGGER Reef Waikiki Beach Resort内(2169 Kālia Rd., Honolulu, HI)
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施設面積:約4000平方フィート(チャペル、ゲストラウンジ、ブライズルーム等を含む)
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挙式時間:9:00/11:00/13:00/15:00/17:00/19:00
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収容人数:最大40名(着席)
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設計:MKC Hawaii、G70 Design
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問い合わせ:kahawai@tlh2025.com
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公式Instagram:@kahawaichapel
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公式ウェブサイト(日本語):https://kahawaiwedding.com/
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