秋元工務店 代表取締役 秋元龍一さん【ハワイで活躍するビジネスパーソン】

秋元工務店 代表取締役 秋元龍一さん【ハワイで活躍するビジネスパーソン】

更新日 2026.06.02

ハワイでリフォームや増築、新築工事まで住宅・商業施設のありとあらゆる要望に応えるのが、秋元工務店。

代表を務める秋元龍一さんは 「私自身が工務店の仕事に救われ、アメリカという国に救われた」と語る。 そのご恩をここハワイで返していきたいそうだ。
 

Akimoto Construction, Inc 秋元工務店
代表取締役 秋元龍一さん

【Profile】1970年和歌山県生まれ。飲食業界を経て宮大工を経験した師匠のもとで大工修業に入る。 2008年にニューヨークに渡り、コンストラクション業界へ。ショッピングモールの店舗工事などを手がけた後、独立して工務店を開業。2012年カリフォルニアに移り各種工事を請け負う。 2020年9月ハワイで秋元工務店を開業。現場監督も含めて全員日本人スタッフで日本語で細かな相談ができるのも秋元工務店の強みだ。


自分を育ててくれた大工仕事と、アメリカに感謝
若者にチャンスを与えることで恩返しをしたい


秋元:
和歌山県の地元で修業を始めて、大工歴はもう25年になります。最初の師匠は宮大工をしていた人で、技術の蓄積がすごかった。その時に学んだことは、今でも私の仕事の基礎になっています。8年くらい働きましたが、当時は音楽もファッションも海外文化への憧れが強くてね。自分も一度アメリカに行ってみたいと、ニュージャージーにいる親戚を頼ってアルバイトに行くような感覚でアメリカに渡ったんです。若気の至りというか、ほんとに興味本位でしたね。

最初は飲食店でも働きましたけど、何か自分ができることはないかと探したら、ホテルなども手がけるゼネコンでアルバイトを募集していた。これならできそうだと応募したら採用されて、たまたま現場仕事を手伝ったら「お前、初めてじゃないだろう??」となった。徐々に仕事をまかされるようになりました。

その時の上司が、今でも私が師匠とよぶ人です。ある日、「お前、一軒まるごと担当してみろ」と言われて、現場監督を任されました。まだアメリカに来て数年ですよ。現場監督となると、大工として一人で仕事するのとはまるで違う。現場全体を見渡してスケジュールも含めてチームを導いていきます。スケールも別次元。アメリカの中心で大きなプロジェクトを動かしていることに興奮して、もう現場に行くのが毎日楽しくて仕方ない。個人技だった大工からチームプレイに変わり、仲間との繋がりの大切さを学び、信頼関係を築くことの重要性を実感しました。困難な状況でも仲間と協力すれば乗り越えられます。

結果、立て続けに3件、プロジェクトを監督しました。ハワイでは見られないような大きな規模の仕事です。ちょっと大工をかじっただけの若者に、よく任せたものだと我ながら今でも感心します。
 



さらに今度は「独立して会社つくれ」と言ってくれたんです。言われるままに会社を作って仕事を始めたら日本仕込みの技術を持つ大工がいると話題になり仕事の依頼がどんどん来ました。
カリフォルニアに移っても仕事は引っ切りなしでした。ただ、カリフォルニアでは孤立を感じてしまって。日本の技術で仕43事をこなす孤高の職人のようになってしまい、チームを作ろうとしなかった。もう故郷に帰ろうかと思った時、米国人の妻が「一度ハワイに行ってみたら」と勧めてくれました。

移住して驚きました。日本文化が根付いていて、人々が昔の日本のように温かい。おかげさまで私の技術を見込んで仕事の依頼はどんどん増えて、全て受けられないのが残念なほど。私を慕って日本から来てくれた現場監督と従業員にも恵まれて、良いチームで良い仕事ができています。

ハワイで一緒に仕事をする現場監督と仲間たち。今後はもっと人員を増やす予定だ。
経営に参画する日本人パートナーを募集中。「日本からも技術者を招きたい」と秋元さん。


これからはもっと仲間を増やして、若い従業員が成長する機会を与えていきたい。私がアメリカで師匠に育ててもらったようにね。それが最大の恩返しだと思っています。アメリカに来て、この仕事をしていなかったら、どうなっていたか想像もつきません。私を救ってくれたこの仕事と、アメリカには感謝するばかり。もっと人を育てて、ハワイの建物を日本の大工の技術でもっと良くしたい。これからも頑張ります。
 
秋元工務店
TEL : 808-800-7448
メール : akimotokoumutenusa@gmail.com
住所 : 423 Namahana St.

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