オアフ島東部にある通称”天国への階段(Stairways to the heaven)として知られる違法のハイキングコース上階段をホノルル市が撤去する工事に対して、控訴裁判所は6月20日に一時的に差し止めを命じた。このコースの保全を訴える「フレンズ・オブ・ハイクステアーズ」というグループはホノルル市に対して、階段の解体を決定した際、歴史保存規則を順守しなかったとして訴訟を起こしていた。
差し止め期間は、公聴会が開かれるまでの期間となっている。
このコースは、もともと旧米軍の通信アンテナの設置や管理のために作られた尾根沿いの階段沿いのコースで、一般公開されておらず、正式なハイキングコースでもない。しかしその絶景と立ち入り禁止エリアに入るスリルからソーシャルメディアで近年話題となっていた。
ここのコースへ行くための私有地への不法侵入や違法駐車などで近隣住民との間にトラブル、階段の老朽化などで約40年という長期間にわたって問題となっていたが、ホノルル市は撤去工事を近日中に開始すると4月に発表したばかりだった。ブランジャルディ市長の広報担当は、この撤去作業を阻止する法的手続きは存在しないと発表しており、機材の運びこみなども進められていたが、一転、差し止めとなった。
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