タートルベイ新ホテル計画に環境影響評価の追加実施命令 建設許可は延期へ

タートルベイ新ホテル計画に環境影響評価の追加実施命令 建設許可は延期へ

更新日 2026.07.15

オアフ島ノースショアのタートルベイで計画されている高級ホテルの新規開発について、建設に先立ち追加の環境影響評価(EIS)が必要だとする判決を、ホノルル第1巡回裁判所が15日に下した。これにより、ホテル建設に向けた許可手続きは延期されることになった。

判決では、ホノルル市郡が建設許可を発行する前に、補足的な環境影響評価書(Supplemental Environmental Impact Statement)の作成を求めている。

今回の訴訟は、環境保護団体アースジャスティス(Earthjustice)が、複数の環境保護団体や地域団体を代表して提起したもの。同団体は、市が13年前に作成された環境影響評価書を基に開発を承認したことについて、その後に絶滅危惧種へ指定された生物や変化した自然環境が十分に反映されておらず、ハワイ州環境政策法に違反すると主張していた。

裁判所は、市が追加の環境調査は不要と判断した際、周辺環境の変化など重要な要素を十分に検討していなかったと指摘。開発予定地周辺では、その後保全地域に指定された土地があるほか、2016年に絶滅危惧種に指定されたハワイアン・イエローフェイス・ビー(ハワイ固有の黄色い顔を持つハナバチ)の生息も確認されている。

専門家は、建設工事で発生する粉じんや日常的な景観管理作業によって、同種に深刻な影響が及ぶ可能性があると証言した。また、環境保護団体は、開発予定地がレイサンアホウドリの営巣地や、絶滅危惧種のハワイアンモンクアザラシの重要な生息環境にもなっていると指摘している。

一方、ホノルル市郡は判決内容を精査しているとして、現時点でコメントは控えている。

開発を計画する宿泊施設運営会社も、「法令や許認可に従って適切に手続きを進めてきたと考えている」とした上で、判決内容を検討して今後の対応を判断するとしている。また、環境保全や持続可能な施設運営、ノースショア地域との連携を引き続き重視する姿勢を示した。

開発計画では、現在のリッツ・カールトン・オアフ・タートルベイに隣接する敷地に、375室のホテル、スパ、商業施設などを建設することが予定されている。


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