ハワイの大手ゼネコン、ナン・インク(Nan Inc.)の関連会社が、ホノルルのカラカウア・アベニュー沿いにある1エーカーを超える土地を1850万ドルで取得した。今後、住宅とホテルを含む高層タワーの建設を計画している。
土地を取得したのは、ナン・インクの共同創業者ナン・チュル・シン氏と関係する「Shin Group LLC」。取引は8月26日に完了した。売却したのは「Kinoshita Real Estate LLC」で、日本に拠点を置く企業「Deuxq Design」と関係があるとされている。
取得した土地は6つの区画と、敷地へ続く私道の一部の所有権からなり、現在は複数の建物が建っている。敷地内ではマッサージ店や洗車場などが営業しているほか、約1万429平方フィートの3階建てオフィスビルもある。
シン氏によると、ナン・インクはこの土地に住宅とホテルを組み合わせた高層ビルを建設する構想を進めており、規模は住宅・ホテルを合わせて400~600ユニット程度を想定している。
ただし、計画はまだ初期段階にあり、具体的な建物の高さやデザイン、住宅とホテルの構成、着工時期などについては明らかにされていない。
計画地は、カラカウア・アベニューとカピオラニ・ブルバードの交差点近く。隣接する「センチュリーセンター」のコンドミニアムタワーをはじめ、ハワイで新たにオープンしたチックフィレイや、改修工事が進められているハワイ・コンベンション・センターなども近い。
ワイキキに近く、住宅やホテルが集まるホノルルの主要エリアのひとつだけに、今後の大型開発が周辺の街並みに与える影響も注目される。
ナン・インクは、近年ホノルルで住宅開発にも積極的に取り組んでいる。同社が開発と施工を手掛けた「The Park on Keeaumoku」は、ケアモク・ストリートに建つ972戸のコンドミニアムタワーで、今回の計画についても同様に、開発と施工の両方を担うことを目指している。
一方、今回取得した土地の中央には、取引対象に含まれていない6,413平方フィートの区画が残されている。所在地は1716 Kalakaua Ave.で、地元のファミリートラストが所有しており、約8,406平方フィートの建物が建っている。
シン氏はこの区画についても取得したい意向を示しているが、所有者が提示する価格が合理的でなければ、区画を残したまま、その周囲に建物を建設する可能性もあるとしている。
カラカウア・アベニュー沿いで新たに計画される今回の高層タワー。まだ構想段階ではあるものの、400~600ユニット規模の住宅・ホテル開発となれば、ホノルルの都市景観にも大きな影響を与える可能性があり、今後の計画の進展が注目される。
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