宇津木 光さん(セントラル パシフィック バンク、国際部部長)にインタビュー 日本人の方に喜ばれている「不動産支払代行サービス」や今後の取り組みについて

更新日 2021.07.01

【宇津木 光さん プロフィール】
セントラル パシフィック バンク 国際部部長/シニア・バイス・プレジデント。
1967年北海道生まれ。1977年シアトルに転居、中学卒業後に日本に帰国。上智大学外国語学部卒業。1990年、東京銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。札幌、東京、大阪、香港、ロンドンなどで勤務。2020年12月にセントラル パシフィック バンクに転職。

セントラル パシフィック バンク 国際部長部長
宇津木 光さんプロフィール

宇津木さん:

私は2020年の12月にセントラルパシフィックバンク(以下CPB)に入行し国際部の部長に就任いたしました。前職である三菱UFJ銀行でも海外での仕事を経験しましたが、第二の仕事人生を再び海外で、しかもハワイという私にとって思い出の深い場所でスタートできるのは大きな喜びです。

私は9歳の時、父の仕事の関係でアメリカのシアトルに引っ越しました。初めての海外でほとんど英語ができず、最初はとても苦労しました。しかし恩師や両親のサポートもあって、徐々にアメリカ生活に溶け込んで行けました。そういった苦労も含めたアメリカでの経験が、自分の基盤や海外で活躍したいという思いを形づくったと思います。

その後、日本に帰国し、日本の大学を卒業しました。その間も海外で働きたいという思いはずっと胸の中にあったので、海外に強かった外国為替専門の東京銀行(当時)に入行を決めました。 

1990年に入行し、最初の10年は国内の営業店で法人顧客への融資業務などを担当しました。2000年、日本にもIT化の波が本格化してきたタイミングでIT事業部へ異動。銀行のオンラインバンキング導入、企業の業務、財務資金の効率化などオンラインプラットフォームを活用しての改善を手掛けました。金融のIT改革を最前線で統括したことは、いまのCPBでの業務にもつながる自分のコアのキャリアとなりました。

海外転勤のチャンスが多いと思って入行した東京銀行でしたが、三菱やUFJとの合併などもあり、念願かなって海外駐在できたのは何と2012年!20年以上もかかってしまったんですよね(笑)。

駐在先となった香港やロンドンでは今度は海外で、現地の法人顧客向けに決済のオンライン化や多拠点の財務資金効率化などを推進しました。その後は日本に再帰国し、グローバル金融犯罪対策部にてマネーロンダリングの防止や経済制裁の実施などを行いました。  
 



実はハワイは2000年に結婚式を挙げたこともありずっと住んでみたかった想い入れのある場所だったんですよ。前職の銀行からの紹介でハワイのCPBへの転職の話が来た時には「おおっ!」と思いました。その後、やっとビザが取れて着任したのは、パンデミックの真っただ中の2020年12月。すごい時に来ることになったものだと思いましたが、なんにせよ強運な私の願いが叶ったわけです!(笑)

セントラル パシフィック バンク設立の背景、そしてこれから目指すもの


宇津木さん:

ここでCPB設立の背景についても少しお話ししておきたいと思います。

1954年に設立されたCPBは第二次世界大戦から帰還した日系移民の小さなグループによって、プランテーションから独立する家族を支援するために設立された銀行です。当時は 住友銀行(現三井住友銀行)からマネージメントチームを受け入れ、銀行経営をスタートしました。苦労した移民の皆さんが融資を受けられるように、助け合いの精神で作り出した銀行であったのです。

今に至るハワイ経済における日本人・日系人のプレゼンスの高さを作りだした先人たちの努力に感銘を受けたことも、CPB入行を決めた理由の一つです。

また元日本IBM代表取締役社長を務めたポール与那嶺がCPBの現代表取締役会長としてハワイに着任していたことも私がCPBに転職を決めたもう一つの大きな理由です。最新テクノロジーの知見が深く経営経験の豊富なポールのもと、先進的な取り組みでCPBを次のステージへと進めていきたいと思っています。

また、当行設立の思想を大切に、日本人の方や日本企業様向けはもちろんのこと、「これからハワイに進出したい」という日本企業のハワイ進出支援も積極的に取り組んでいきます。

CPBの国際部は現在10名、ほぼ全員が日本語と英語のバイリンガルです。お気軽にお問合せいただける環境でお待ちしています。

セントラル パシフィック バンク
日本語サイト

日本人の皆さんに喜ばれている
「不動産支払代行サービス」

宇津木さんにお話しいただいたように、日本人また日本企業にとっては嬉しい国際部のサポート体制だが、その中でも日本人の方に大変喜ばれているサービスがある。それが「不動産支払代行サービス」。


CPBにチェッキング口座(当座預金)を開設し、基本は25万ドル以上のお預け入れ(チェッキング+セービング口座の合計の月平均)がある方を対象に提供しているサービスで、不動産に関する各種支払い(自動振り込み設定や、小切手の郵送など)を、CPBが代行してくれるというもの。
請求書等の受取り住所をCPBに指定すればあとはお任せというわけだ。
 

【不動産に関わる主なお支払いの内容】
- 管理及びメインテナンス料金
- 電気、電話、水道、ケーブル TV 等の利用料金
- 固定資産税
- 保険料
- 修繕費等


これらの支払いには毎月払いのものだけでなく、年一回の支払いや更新が必要なもの、また修繕などで突発的に起きるものなど支払いタームもばらつきがちだが、更新漏れや支払い忘れを心配することなく、銀行に一任できるのは大きな安心材料となる。また残高不足による支払い延滞が発生した場合なども迅速にお支払いサポートをしてくれるという。
特に、日本在住の方には郵送での請求書や小切手のやり取りが不要になるため、喜ばれているという。
 

このサービスは25万ドル以上の預入れ(チェッキング+セービング口座の合計の月平均)がある方には月間手数料無料で提供しているサービスだが、預入れ金額がそれ以下の場合でも有料で受けることも可能とのこと。
ご興味がある方は、ぜひお問合せしてみていただきたい。


セントラル パシフィック バンクへのお問合せはこちらからどうぞ。 

日本語カスタマーサービス TEL 808-544-5625

不動産支払代行サービス    TEL 808-544-3660

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