ハワイの新スピード取り締まりカメラ、運用開始12日で反則切符ゼロ ソフト不具合が原因

ハワイの新スピード取り締まりカメラ、運用開始12日で反則切符ゼロ ソフト不具合が原因

更新日 2025.11.13

ハワイ州が今月から本格運用を始めた新しいスピード取り締まりカメラシステムで、運用開始から最初の12日間に発行されたスピード違反の反則切符がゼロだったことが分かった。州当局によると、システムのプログラム不具合が原因で、速度超過のデータが正常に処理されていなかったという。

州は本格運用前の7カ月間に、速度超過に関する約50万件の警告通知を発出していたが、本格稼働後は10カ所の交差点で一件の反則切符も出ていない。エド・スニッフェン州交通局長は、赤信号監視カメラとの連動部分で処理が混在し、速度違反と赤信号違反が同じデータとして扱われていたため、仕分けに追加の工程が必要になっていたと説明した。現在は業者が修正作業を進めており、早ければ週末までに改善される見通しだという。

ただ、問題はソフトの不具合だけではない。反則切符の発行業務を担うホノルル警察の担当者は3人のみで、警告段階では月6万件に上った違反の処理をこなすのは不可能だとされている。交通違反を多く扱う弁護士パット・マクファーソン氏は「市民が異議申し立てをして裁判に持ち込めば、今の体制では処理しきれない」と指摘し、運用が現実的な規模に対応していないとの見方を示した。また、今回選ばれている監視地点はもともと赤信号取り締まり用の交差点で、「速度違反取り締まりに適した場所ではない」と公平性への疑問も述べた。

https://hidot.hawaii.gov/highways/safety-camera-systems/speed-safety-cameras/

スニッフェン局長は来年の州議会に対し、州保安官や他の法執行官も反則切符の承認業務に加えられるよう法改正を求める方針で、さらに設置場所の拡大も提案する予定だ。公園周辺や工事区域、見通しの悪い住宅地上部の道路など、歩行者が特に危険にさらされやすい場所への設置を検討しているという。一方で、移動式のスピードカメラは事前周知が難しいとして導入しない考えを示した。


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