本田直之さんがガイドするハワイのレストランシーン。連載「シェフが食べて欲しいのはこの一皿、それに合うのはこのお酒。」今日は「イマナス亭」から、おすすめの一皿と、とっておきのペアリングのお酒をご紹介します。
レバレッジコンサルティング(株)代表取締役社長兼CEO。日米のベンチャー企業への投資・育成事業を行う。著書は累計300万部。トライアスロンチームAlapa主宰。明治大学、上智大学非常勤講師。(社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ。
ハワイで唯一アメリカの評価サイト『タイムアウト』にランクインし、和食部門で5位に輝いた寿司居酒屋。昨今は日本への旅行ブームに後押しされて、日本の料理に詳しいローカル客も多い。
18年前の開店当初から客足を絶えさせない店の味は、 野菜の仕入れひとつにしても毎日自ら足を運び一つひとつ手にとって吟味する職人たちの料理に向かう姿勢。
「美味しい和食に出会えたときは日本酒ですね。純米か吟醸かはその時どきの料理に合わせます」。そう言って選んだのは手取川の豊かな伏流水が生んだパイナップル感がある華やかな造りの「いきな女」大吟醸。純米は日本国内でも出回っているが大吟醸はアメリカ市場向けに限定で造られている吉田酒造の貴重な一本。もうひとつは宮坂醸造がオリジナルの七号酵母で醸した癒し系純米酒「真澄」。どちらも現在は息子が後を継ぎ、新しい酒造りにも挑んでいる、元気のある注目の銘柄だ。
前半は大吟醸で前菜やつまみを楽しみ、後半のご飯ものには純米酒を合わせる。「大吟醸や高いものが良いと甲乙を付けがちですが、こだわらずに料理に合う日本酒をいろいろ試すのもいいですよ」と本田氏は結んだ。
【イマナス亭】
2626 S. King St.
☎ 808-941-2626
17:00〜23:30
休み 日曜