ハワイの不動産エージェント 礼くりふさん(カイハナレハワイ不動産所属)にインタビュー 「本当のお付き合いは購入後からスタートです」

更新日 2022.05.19

ハワイのカイナハレハワイ不動産で、リアルター(不動産エージェント)として活躍される礼くりふさん。くりふさんの不動産エージェントとしてのプロフィールやモットーをじっくりインタビュー。

 

礼くりふさん(カイハナレハワイ不動産所属リアルター)のプロフィール

くりふさん:

ボクはアメリカ人と父と日本人の母のもとに、長崎県の佐世保市の米軍基地で米国人として生まれ、佐世保市で育ちました。23歳の頃、東京で飲食業に従事していた時、東京の飲食業で成功されていた同郷佐世保の先輩がハワイで観光関連の事業を起こすというので『一緒にやらないか?』と声をかけてくれました。時はまさに1986年で、日本のバブル期の始まりの年、世の中もイケイケムードに突入していた頃です。実は、当時のボクはハワイそのものに関心も興味もなく、ハワイについて知っていた言葉は、アロハ、ワイキキ、ダイヤモンドヘッドくらいでしたが、若さゆえ『面白い!』と思ってその話に乗ることにしました。アパートを解約し、職場では盛大な送別会までしてもらい、たくさんの餞別までいただいたのに、出発直前にその先輩から『すまん。事業の認可がおりなかった。』と電話が。しかし、若さゆえ『とにかくハワイに行ってみますよ。』と片道チケットでハワイに飛びたったのです。まあ、餞別をたくさんもらって近所をウロウロしているわけにもいきませんでしたし。


右も左も分からないハワイで、はじめは、和食レストラン『義経』のバスボーイ(テーブルの片づけ係)として数ヶ月間雇ってもらいましたが、そこからの約23年間は観光業・旅行業に従事し、一時マリーンスポーツツアーの会社を経営したこともありました。キャリアの最後はANAセールスのオペレーションマネジャーとして、団体や個人ツアーの手配、斡旋、顧客サービス、パッケージツアーの仕入れとプランニングでのホテルとの仕入れ交渉等々、現地旅行業の業務全般を経験し、苦情処理から統括マネジメント業務まで、幅広く経験を積みました。この時の経験は不動産業でもとても役立っています。


その後、ブームの勃興期であったタイムシェアのセールスをされていた知人から誘われる形で、不動産ライセンスを取得したのが2009年7月でした。ライセンスを取ったものの、ハワイに飛び立った時と同じく不動産業についてもまったく無知でしたので、日系不動産会社の草分けで大ベテランの某社長さんのところに『不動産エージェントってどんな仕事で、どうやって収入を得るのですか?』と大胆にも教えを乞いに行ったりしました。その方からのアドバイスは『毎週2回、ワイキキ中のオープンハウスめぐりをひたすら続けなさい。また、売ることより先に物件管理を学びなさい。』というもので、これはしっかり肝に銘じました。その後、タイムシェア業界、そして物件管理会社勤務を経て、縁があって10年前に『カイナハレハワイ不動産』を三田社長が創業された際に、スタートアップメンバーとして所属させていただき、今に至ります。大ベテランの某社長さんのアドバイスに従い、数多くの不動産物件を見て回り、管理会社の業務を経験するうちに、不動産業は『不動産管理”を抜きには語れない。』という確信が深まり、それは今のボクの信念になっています。


『カイナハレハワイ不動産』の三田社長はとても熱血派で情があり、まだ経験も顧客も持っていなかった自分にチャンスを与えてくれました。個人エージェントの色が強い不動産業界ですが、ボクは『カイナハレハワイ不動産の礼くりふ』という2枚看板を背負ったつもりで日々頑張っています。カイナハレハワイ不動産にはセールスチームと物件管理チームがあり、ボクは物件売買仲介のエージェントとしてセールスチームに所属していますが、オンラインマーケティングや情報発信の手伝いも行っています。


 

「クライアント様との本当のお付き合いは購入後の物件管理が始まってからがスタート。」がモットー

くりふさん:

ハワイの不動産エージェントの中には、不動産売買だけに特化してお手伝いし、購入後の管理や運用にはタッチしない、という方も多々いらっしゃいます。これはある意味で仕方ないことで、物件管理は、購入時のお手伝いでクライアント様に関わる時間に比べるとまさに『長いお付き合い』であり、派手で華やかに見え、しかも運がよければ大きなコミッションを短期間で得られる物件売買の仲介に比べ、テナント付けなどでの収益確保等々、トラブルの対応等々と地味で目立たない仕事だからです。
 

ボクのモットーのひとつは『お客様とのビジネスは不動産購入で完了ではなく、本当のお付き合いは購入後の物件管理が始まってからがスタート。』です。『良い物件管理』があってこそ不動産という資産の価値が保てると考えています。
 

物件管理には、大きく分けると、不在宅管理(別荘管理)、賃貸での管理(長期賃貸、バケーションレンタルによる短期賃貸)があり、先にあげた、テナント付けなどでの収益確保等々、トラブルの対応等々の業務があり、修理・リフォーム・改装などの手配などもその一部となっています。不動産管理会社の中には、やたら改装やアップグレードを勧め、それを売りにしている会社もあると不動産オーナーさんからお聞きしたことがあります。その改装費用はオーナー様が出すのですが、改装によって多少上がった賃料で管理手数料収入がアップするのは、その不動産管理会社です。もしかすると改装業者からのキックバックも入っているかもしれません。その改装費用が本当に賃料アップや将来的な売却価格アップできちんと回収できるのか?プロの目からはそうは思えないケースも多々ありますし、仮に10年かけて回収できたとしても再販する時には再びリフォームが必要な状況になっている場合もあり、そういう意味で『いったい誰のための改装か?』と疑問符のつくケースもあるようです。もちろん、水回りなどでしっかりした修理が不可欠なケースもありますが、ボクとしては、ご自身の希望ではなく、やたら改装を勧められたら、他の管理会社にセカンドオピニオンを求めたり、他の業者から相見積もりをとることをお勧めします。


オーナー様の不要な出費をミニマムにしながら、修理等で必要な出費はきちんとご理解いただく。賃貸を通してオーナー収益を最大化し、売却時にもしっかりとリターンがあるように物件価値を保っていくのが管理会社の仕事であり、『カイナハレハワイ不動産』の物件管理チームはまさにそれを日々心掛けています。

『カイナハレハワイ不動産』では、ご購入が完了する前から物件管理チームも準備に入り、購入完了後は時間のロスなく、シームレスに管理体制に入れるように動くことが出来ますし、ボク自身の物件管理経験も含めて『ご購入後』についてアドバイスができることがボクのセールス活動にとっての強みだと思います。
 

思い出に残った不動産取引のケース

くりふさん:

不思議なことが多いんですよ(笑)。

クライアント様によっては条件だけざっくりと伝えて『後はくりふさんのほうで見つくろってください。』という方も入れば、ご自身でじっくりと調べて勉強してくる方もいらっしゃいます。ある時、後者のじっくりタイプのクライアント様を担当しました。ユニット選びもご自身が選んだところを見せてくださいということで、選んだユニットは間取り図まで書かれて頭に入っているほど緻密な方でした。3年かけて何度か内見にお連れしたのですが、結果的にご購入までに至らず、という状態がしばらく続きました。しばらくして、その方が再びハワイを来訪され、また内見にお連れすることになりました。内見リストはクライアント様がご自身で熟考検討し選び抜かれたものでしたが、どうしても内見のスケジュールがうまく繋がらなかったので、間に『時間つぶし』のために、その方のリストにない物件をスケジュールに組み込みました。

それを当日、お伝えしたところ『この物件、自分も見ていたけど、リストから外していたのですが・・・分かりました。まあ、いいでしょう。』ということで、『時間つぶし』としてご覧いただいたのですが、じつはクライアント様にとって最も重要な条件をその『時間つぶし』の物件が満たしていることが内見で判明しました。その晩、『くりふさん、あの「時間つぶし」の物件にオファーを入れてください。』との電話があり、ご購入に至ったのです。クライアント様が熟考と検討の上リストからはずした物件を、たまたま『時間つぶし』で見てもらったら、それを購入された。という話ですが、このような不思議な話がボクにはいくつかあるんです。

これは非科学的かもしれませんが、交流している中でクライアント様が心を開いてくださり、考え方や目線を共有できた時に、お客様の夢がボクの夢になった感覚があるんですね。そういう時にこういう不思議なことが起きるようです。そしてそういう心の交流の上で、クライアント様が気に入ってくださる物件をボク自身がご提案出来た時の嬉しさはひとしおですね。

くりふさん注目のハワイ不動産と商業不動産でのサポート

くりふさん:
 

ホノルル市長がバケーションレンタル規制法案に署名し本年10月中に施行される予定です。ハワイの不動産購入を検討中、あるいは所有中の方や今後の動向が気になっている方はぜひお問い合わせください。短期バケーションレンタルから長期賃貸に切り替えるなどビジネスモデルを変えるご相談も多いです。

新築としては注目しているのは販売中のツインタワープロジェクト「パーク・オン・ケアモク」です。住環境として非常に便利ですし、他の新築プロジェクトとくらべても比較的手頃な価格で、アメニティも充実した別荘としておすすめしたいです。

あと、ボクは商業案件の取り扱いの経験もあり、日本から進出のカフェ、ヘアサロンなどの店舗探しと起業(法人設立&移民法専門弁護士、公認会計士、広告代理店の紹介も含む)サポートや、居酒屋、ハワイ島アワビ専門店などの店舗取得やリース契約の交渉なども行ってきました。今、ちょうど有名なネイルサロンの事業資産の購入案件を取り扱っております。

日本から進出してハワイでビジネスをやりたいという方へ伝えたいことは、ハワイで起業し投資ビザが取得できても『事業を維持することやビザの延長は難しいですよ。下手をするとお金が湯水のようにでていくし、仲介者に甘言で騙されたといえるケースもありますよ。』ということで、しっかり覚悟と準備がありチャレンジされたい方は、ご相談にのりますので、ご遠慮なくご連絡ください。


最後に、関心も興味もなかったハワイに移り住んで37年目となりましたが、今のボクは、日々日々ハワイに対する愛が深まっています。ハワイ不動産にご興味がある方々もきっと同じく『ハワイを愛している』方々だと思います。そういう方々と心通わせることのできる長いお付き合いを通してサポートさせていただきたいというのがボクの願いです。

カイナハレハワイ不動産
礼くりふ
(Realtor-Associate®) RS-72421
住所:2222 Kalakaua Ave., Suite 1001 Honolulu, Hawaii 96815
メール:clay@kainahale.com
TEL : 808-551-2048 (日本語/ 英語)

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