「2023年のハワイ不動産、投資家目線でどうみる?」岡崎恵子さんにインタビュー(グレイス・インターナショナル・ハワイ不動産)

更新日 2023.01.25

オアフ島で60件以上の不動産を管理し、ご自身も不動産投資家である岡崎さんに、2023年のハワイ不動産の見通しを「投資家目線」で語っていただいた。 
 

2023年のハワイ不動産、年明けの所感は?

岡崎さん:
パンデミックが収束に向かった2022年を経て、日本からの投資家の方も2023年にはいよいよ動き出そうという機運が高まっており、私への問い合わせも増えています。
 

この数年のハワイ不動産をチェックされてなかった方からは、「パンデミックになってハワイの不動産は安くなってるんでしょう?」というご質問をいただくことがあります。
そういう方には、まずはこの数年のマーケットの盛り上がりや最新の情報収集をご提供して、以前のイメージから頭を切り替えて、今のマーケットを見ていただけるようにおすすめしています。
 

その一方で、パンデミック期間であっても海外投資についての情報収集を続けていた方たちはハワイやアメリカはもちろんのこと、アジアのマーケットなども広くチェックされています。円安が進み、円資産からのポートフォリオの組みなおしを積極的に進めようという方も増えていますね。


いずれにしても海外とハワイの間の渡航規制が緩和され、ハワイ不動産にとっても国外の買い手・売り手の存在感が戻って来る2023年になっていくことでしょう。

 

「投資家目線」で2023年のハワイ不動産、3つの動向に注目

岡崎さん:
2023年、ハワイ不動産への投資を考える方は、下記の3つのポイントに注目です。

バケーションレンタル法案の施行によるマーケットの変化に注目

2022年に制定されたバケーションレンタル規制の条例施行によるマーケットの変化が、特に30日未満の短期バケーションレンタルが多かったワイキキやアラモアナエリアで起きそうです。

条例は2022年10月に制定されましたが、猶予期間に様子見をしていたオーナーも多く、実際にマーケットがどう動くかは2023年春ごろから、表面化してくるでしょう。
 

今まで通り短期バケレンがOKなリゾート区画内の物件、またまた短期バケレン可能な許可証=NUC(Non-conforming use certificate)を持っているユニットは、その希少性により価値が上がることは間違いありません。

その一方で、この条例によりリゾート区画以外の不動産での最短賃貸期間が、今までの30日から90日になります。そのためいままで30日単位のバケーションレンタル貸出しで運用していたオーナーが、これを機に売りに出そうという動きもあるはず。ワイキキ内で長期賃貸用の投資物件を探したいという方にとっては、気にしておくべきポイントでしょう。


ホノルルの観光業では、この1-2年のホテル業界の急激な値上げによりバケーションレンタルの稼働率もホテル並みに上昇してきていますので、稼働率も室料も上がっていきます。取得価格は少々高くても、ご自身でも使える短期貸し出しOKのバケーションレンタルを取得したい方は、ご自身の利用価値+投資としてのリターンのバランスを考えて検討してください。 
 

2、長期賃貸物件は家賃上昇が出来るタイミング

長期賃貸物件のマーケットにも、家賃を上げられるタイミングが来ています。

というのも、政府からのパンデミックによる家賃補助を受けて住んでいた人の中には、いよいよ支援が打ち切られ、立ち退きを余儀なくされる人が増えているためです。またコロナの影響でこの数年間、仕事や留学でのハワイ移住を延期していた人が引っ越してくる動きも本格的に戻ってきています。このようなテナントの入れ替えタイミングは、オーナーにとっては家賃アップができるいいタイミングとなるのです。

ホノルルの賃貸物件は争奪戦が続いていますので、必要なアップグレードをかけて新家賃で新テナントを探し、利回りを改善しやすい2023年になります。
 

3、純投資ならライバルの減ったエリアでの戸建て住宅が狙い目に

ご自身で利用せず、純粋な投資としてハワイ不動産購入を考えるのであれば、2023年の狙い目は「オアフ島郊外の戸建て物件」です。

というのも長期の不動産ローン金利が昨年6%台に急騰するなどを背景に、ローンを組んで不動産を買うローカルバイヤーたちの購入意欲が大きく下がっているからです。

2年前には市場に出てから10日前後で飛ぶように売れ、入札合戦だった戸建て物件も、現在は市場在庫が増加傾向、リスティング価格以下で契約成立する物件が増えています。
 

ご自身が利用しない前提であれば、馴染みのあるワイキキやアラモアナ以外のエリアにもスコープを広げてみることをお勧めします。例えば、西側のエバ、マカキロ、クニアなどはミリタリーのファミリーなど安定したテナントが見つかりやすく、利回りも高く、安定する傾向にあります。

ただし、金利はまた下落傾向に向かっており、またバイヤーの動きも戻る可能性があります。早めの情報収集で動き始めることをおすすめします。

売却を考えている方は、バイヤーが動き始める年明けの今はいいタイミングです。


購入にしても、売却にしても、まずは準備と情報集めが必要です。いつでもわたしにご相談下さい。



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