【"ハワイに住む"を叶えた人々】酒井 潤さん(ハワイ在住シリコンバレーエンジニア)

【"ハワイに住む"を叶えた人々】酒井 潤さん(ハワイ在住シリコンバレーエンジニア)

更新日 2023.07.27

"ハワイに住む"を叶えた人々にインタビューするこのシリーズ。今回は、シリコンバレーエンジニアとしてアメリカ本土のIT企業にハワイからリモートワークで勤務している酒井潤さんにお話を伺いました。

酒井潤さん プロフィール
1998年同志社大学神学部卒業。サッカー推薦で入学し、在学中は大学日本代表に選出。2001年の東アジア競技大会で金メダルを取得。2004年北陸先端科学技術大学院大学情報科学専攻修士卒業。2004年NTTドコモ入社。ドコモ在職中にE2ビザ取得を目指しハワイで起業。その後、2006年スタートアップの会社に転職するも2008年のリーマンショックでの倒産も経験。2009年に米国の日本企業NTTi3からオファー受けてアメリカに移住。以降シリコンバレーエンジニアとして2012年より米国Splunk, Inc、2023年よりCribl,Incに勤務。2022年には家族でサンフランシスコからハワイに移転し、現在フルリモートワークしつつ、YouTubeUdemy講師などの副業でも活躍中。

酒井さん:

私は高校大学とサッカーひと筋で、大学在学中には大学日本代表に選出されて海外遠征も経験したり、U-21 2001年東アジア競技大会サッカー競技では金メダルを獲得したりと実績を出しました。
 



プロチームからの誘いもありましたが、サッカー選手として生きるのか?それ以外の道を選ぶのか?さまざまな可能性の中から、将来性のあるITの道を選ぶことに。サッカー漬けの毎日から一転、今度は北陸先端科学技術大学院大学で修士課程までコンピューターサイエンスを集中的に勉強し、新卒でNTTドコモに入社しました。


そのころから、将来的には海外で暮らしたいと思っていたんですが、新卒で入ったNTTドコモで受けたTOEICのテストでは300点台。当時の課長に怒られるくらい、英語が得意ではなかったんです。

NTTドコモ在職中にはE2ビザの取得を目指してハワイで起業もしつつ、同時にアメリカでのビザを取れる職探しも行いました。英語力がネイティブ並みでない自分でも入れる会社は?ということで日系企業の海外法人でのポジションに戦略的に狙いをつけて動きました。
結果的にはH1ーBビザ(専門職ビザ)を取れるポジションのオファーを受けて、アメリカ移住を実現しました。
 

当時のアメリカでは、東海岸ではサーバーの管理のポジション、西海岸ではウェブ管理のポジションが多いなど募集職種にも地域性があって面白かったですね。


日系企業のアメリカ法人で技術職としてオファーを受けてH1Bビザを取り、アメリカに移住してきたのが20代後半の話です。そこからシリコンバレーで通用するためのエンジニアとしてのスキルアップに励み、シリコンバレーのスタートアップ数社でキャリアを積んでいます。
 

ハワイに移住してきたのは2年前です。サンフランシスコに住んでいた間にも家族で何度か遊びに来ていたことはありましたが、きっかけはコロナによってフルリモートワークがスタートしたことです。どこから働いても問題ないなら、暮らしやすいハワイに家族みんなで引っ越そう!と決めました。 

サンフランシスコと比べて、やはりハワイは日本に近い分、食が充実していてレベルが高いなと思います。

また、子供の教育のことも、ハワイ移住の理由の1つでした。上が13歳、下が8歳と言う2人の子供がいるのですが、このままいくと英語も日本語も中途半端になりそうだな、と感じていました。日本人の友達や日本語の環境を作りやすいハワイに住むことで、子供たちの日本語能力が上がっていけばいいなと考えました。

サンフランシスコは高学歴で教育熱心な親が多いため、小学校高学年あたりから日本で言うところのお受験ムードが高まり、ギスギスした雰囲気になっていきます。それは良いことでもある反面、子供をもっとのびのび育てたいと思っていた私にとっては疑問でもありました。

自分自身がサッカー一筋で、学生時代を過ごした後、大学と大学院の集中的なコンピュータサイエンスの勉強で、いまのキャリアを作った経験があります。なので子供のうちから進路を決めさせ猛勉強させることより、人間力を高めておく方がよほど大事ではないかと考えているからです。子供たちはハワイの公立学校に転入し、それぞれに楽しく過ごせているようで何よりです。

現在は、アメリカ本土の就業時間に合わせて、ハワイ時間の朝6時から午後2時までのスケジュールで働いています。同僚も各地に点在していて、始業時15分程度のオンラインミーティングでその日のスケジュールを確認したら、あとは各自がそれぞれひたすらコーディングをすると言う毎日です。
 

その後夕方までは約2時間程度、副業に費やす時間です。副業として、YouTube動画の撮影や編集をしたり、Udemyの講師としてコンテンツを作ったり、個人としての新規事業のソフト開発を行ったりしています。夕方からは家族との時間ですね。

酒井さんのYouTube 
シリコンバレーエンジニア酒井潤チャンネル - シリエン戦隊JUN TV
 

酒井さんのUdemy講座 


コロナ前には往復約2時間の通勤時間をかけていましたが、今はまるまるその時間が副業に当てられるので、もちろん収入そのものも増えました。
一時間あたりのバリューやクオリティーがハワイに来てからぐっと上がりました。

ハワイに来たら、だらけて仕事しなくなるのではと言う声を聞きますが、そんな事はない、やる人はやってます(笑)。

現在は、エンジニアの方向けのコンテンツをメインとして、アメリカや海外でキャリアアップする方法、また、アメリカ暮らしの現実などを、YouTube、ツイッターなどで発信しています。

技術の面だけで言えば、日本のエンジニアの方たちが世界的に劣っているわけでは決してないんです。ただ世界レベルで戦っていくためには、求められているスキルを見極め、語学力をつけ、ビザの問題などをクリアしながら戦略的に動いていく必要があります。

少しでもそういったチャレンジに共感し、日本から世界に飛び出す人が増えるといいなと思って活動しています。

過去の”ハワイに住むを叶えた人々”インタビューはこちら! 

 

関連キーワード

合わせて読みたい記事

各カテゴリーのお知らせを見る

不動産会社・
エージェントにお問合せ
閉じる