ホノルルリアルター協会による 2026年3月のマーケットレポートサマリー
2026年3月のオアフ島不動産市場では、戸建ての販売件数が前年同月比で大幅に増加する一方、コナロウと呼ばれる暴風雨が二週間にわたってハワイ州全土に被害を与えた影響や、高止まりする住宅ローン金利を背景に、買い手の動きはやや慎重な姿勢が見られた。
- 戸建ての中間価格は$1,199,500で、前年同月比3.4%増
- 戸建ての販売数は260件で、前年同月比26.2%増
- 戸建ての売り出し期間中央値は21日で、前年同月比6日延びた
- コンドミニアムの中間価格は$510,000で、前年同月比2.0%増
- コンドミニアムの販売数は351件で、前年同月比4.9%減
- コンドミニアムの売り出し期間は43日で、前年同月比3日延びた
ここから、それぞれの主要な指標について見ていく。
(チャートは緑のラインが戸建て、黄色のラインがコンド。以下のチャートはすべて同じ)
中間価格
.png)
2026年3月の戸建ての中間価格は$1,199,500となった。前年同月の$1,160,000と比較すると3.4%の上昇である。2026年2月の$1,205,000からはわずかに下落したものの、引き続き$1.2ミリオン近辺の高水準を維持している。
2026年3月のコンドミニアムの中間価格は$510,000となった。前年同月の$500,000と比較すると2.0%の上昇で、$50万台を安定して維持している。
価格帯別の販売件数
戸建ての販売件数は260件となり、前年同月の206件から26.2%と大幅な増加を見せた。最も大きな伸びを見せたのは、100万ドル〜150万ドル未満の価格帯で、前年同月の73件から102件へ39.7%増となり、市場を牽引した。300万ドル以上の超高額帯でも15件から21件へ40.0%増加しており、高価格帯全体での活況が目立った。また低価格ゾーンの60万ドル〜70万ドル未満の価格帯でも4件から14件へと250%の大幅増となった。
.png)
コンドミニアムの販売件数は351件となり、前年同月の369件から4.9%減少した。全体的に販売がやや落ち込む中、50万ドル〜60万ドル未満の価格帯が65件と最多となった。大きな伸びを示したのは70万ドル〜80万ドル未満の価格帯で24件から39件へ62.5%増と最大の伸びを記録した一方、 60万〜70万ドルの価格帯は37件から23件へ37.8%減と最大の落ち込みとなった。
.png)
売り出し期間
売り出しから成約までの期間の日数は、戸建てが21日となり、前年同月の15日から6日延びた。とはいえ依然として1ヶ月を下回る水準にあり、戸建て市場の需要は引き続き堅調と言える。
一方、コンドミニアムは43日となり、前年同月の40日からやや長期化している。
.png)
新規リスティングと在庫状況
2026年3月の新規リスティング数は、戸建てが326件となり、前年同月比13.5%減少した。コンドミニアムの新規リスティングも667件で、前年同月比15.5%の減少となっており、両市場とも新規供給が前年を大幅に下回っている。

市場在庫を見ると、戸建ては691件となり、前年同月の773件から10.6%減少した。引き続き供給が限られた状況が続いている。
コンドミニアム市場の市場在庫は2,294件となり、前年同月比では0.3%のわずかな減少にとどまった。月間供給量は6.3ヶ月と前年同月の6.2ヶ月とほぼ横ばいで、引き続きコンドミニアムは供給過多の傾向が続いている。
.png)
まとめ
2026年3月のオアフ島不動産市場は、戸建ての販売件数が前年同月比で26.2%増と大きく伸びた月となった。一方で新規リスティングの減少が続いており、戸建て市場の在庫は引き続き限られた状況だ。
コンドミニアム市場は販売件数が前年比でやや減少し、在庫水準は高止まりしている。住宅ローン金利の高止まりやコナロウの影響も重なったと見られる。
本来であれば春から夏に向けて本格化していく、住宅購入シーズンだが、4月にも3度目となるコナロウのストームが来る予定で、ビジネスへの打撃や、心理的な重しとなるのは必至だろう。今後どのような動きとなるか、引き続き注目していきたい
過去のマーケットレポートはこちら


