ハワイでひったくり事件が急増しており、警察は注意を呼び掛けている。
11月だけでも「この木なんの木」で知られるモアナルアガーデンの駐車場で、日本人二人をターゲットにしたひったくり事件が発生した。肩からハンドバッグをかけて駐車場を歩いていた二人の背後から、走って犯人が近寄り、バッグをひったくると近くに待ち構えていたピックアップトラックに飛び乗り、現場を走り去った。その際に、犯人を追いかけ車を止めようとした被害者は、足をトラックにひかれて負傷を負った。
ワイキキサンドビラホテルそばの路上で、日本人観光客の親子の母親を狙った強盗事件も起きている。この際、母親を守ろうと応戦した息子が銃で殴られて怪我をするという事態になった。
また、ハワイ在住の85歳の女性がカバンをひったくられた際に転倒し、頭を強くうって5日後に死亡するという事件や、75歳の女性も同様にひったくりにあった際転んで怪我をしている。
警察では「最近特に高齢者を狙ったひったくり事件が増えており、白昼犯行が行われるなど、悪質化している。周囲に注意を払うこと。特に後方の人物や車に注意する。バッグは斜めがけ、持ち物は体の前にあるポケットにに入れる、貴重品を多く持ち運ばない、などの注意事項を守ってほしい」と呼び掛けている。