カカアコに2019年10月に着工し2年の工期で建設中のタワーコンドミニアム「イリラニ」が、新型コロナウィルスの影響で、プラン変更に直面している。
地元デベロッパーによって建設中のイリラニは、42階建てで主に、中間価格帯のユニットが多いため、販売スタート時から住民の人気を集めた。
約$31万から$65万ドルの低価格帯の1ベッドルームと2ベッドルームの165戸に対して564件の申し込みがあり、くじ引きの倍率は約3.5倍と、申し込みが多く集まった。
また高価格帯の163戸の2ベッドルームも$70万から$90万程度で、カカアコ地区の新築コンドミニアムの中では最低価格での販売となっていた。
しかし、新型コロナウィルスの影響で、多くの購入予定者が最終的にキャンセルし、現状328戸に対し101件の契約に留まっており、約1/3しか販売が確定していない。
同プロジェクトは、全戸の半分を中クラスの収入の地元民向けに振り当てることで、一部の規制手数料の割り引きとゾーニング規制の免除を受けている。
デベロッパー側は、より多くの高価格帯ユニットを、中価格帯ユニットに振り替えるなど、計画変更を行う予定である。