ハワイ州のイゲ知事は、昨日の会見で、10月15日より事前テストプログラムを実施すると発表した。これは、ハワイ州外からの渡航者のうち、ハワイ到着前72時間以内の事前PCRテスト受診し陰性の結果が出ている人に対しては、14日間の自己隔離義務を免除するプログラムで、事実上の「観光再開」となる。
この事前テストプログラムの案は6月に発表されて、当初8月1日から実施予定だったが、それが9月1日、10月1日と度重なる延期となっていたが、最終的に10月15日からの実施となった。
ハワイ州のテスト実施のパートナーは、カイザーパーマネンテ(アメリカ三大健康保険システムのひとつ)と、CVS(アメリカ大手ドラッグストアチェーン)となっており、テスト受診料は120~140ドル程度になるが、カイザーは無料でのテストを提供する可能性があるとのこと。
到着前のテスト結果が間に合わなかった人は、結果が判明するまでは隔離の対象となる。
この事前プログラムの実施詳細については、依然として詰めている段階とした。
これに先だつ会見で、イゲ知事は「旅行業界・観光業界などの主要企業話しているが10月1日実施についてはまだ準備が十分でないという意見が出ている」と、観光業界の意向を受けて10月1日実施を延期したような発言を行い、一日も早い延長を待ち望む業界関係者から批判の声が上がっていた。
一方、今までの延期が1ヶ月単位であったため、11月1日への延期を予想していた観光業界からは、最悪のシナリオではない、という声もあった。