ホノルルのハイキングコースで、斜面を滑落したハイカーと犬を別のハイカーが救出するという事件があった。
この事件が起きたのはウィルヘルミナライズにあるラニピオトレイルという軽登山コース。
このコースを何度か登山したことがあるケルシー・コルピッツさんが頂上付近にたどり着いた頃、悲鳴のような大きな犬の吠え声を耳にした。ロープもなく自力での犬の救助は難しいと判断した彼女はそこから救急隊に救助要請の電話をしたが、救急隊は犬の救援を行わないとこの依頼を却下。 一度下山した彼女はロープを持って友人と共に現地に戻り、救出に向かおうとしたところ、救急隊より現地に向かうとの連絡が入った。斜面にいたサモエド犬「ウルル」を救出し、ネームタグにあった飼い主に連絡を取ったところ、反応がなかったため、救急隊は飼い主も滑落している可能性があると、さらに下まで捜索範囲を広げ、約100フィート下で重症となっていた飼い主の女性を発見、救助した。
ウルルは一時的にヒューメインソサイエティに保護されているが、近いうちに飼い主と再会する予定だという。
コルピッツさんは、最初犬のために救急隊に連絡することをためらったそうだが、結果的に犬のみならず人命の救助に貢献できて嬉しいと語った。