オアフ島東部にある通称”天国への階段(Stairways to the heaven)として知られる違法のハイキングコース上の階段の撤去作業にホノルル市が着手する。
このコースは、もともと旧米軍の通信アンテナの設置や管理のために作られた尾根沿いの階段沿いのコースで、一般公開されておらず、正式なハイキングコースでもない。しかしその絶景と立ち入り禁止エリアに入るスリルからソーシャルメディアで近年話題となっていた。
ここへ立ち入るためには一般人の私有地を横切る必要があり、たびたび私有地への不法侵入や違法駐車などで近隣住民との間にトラブルなど、約40年という長期間にわたって問題視されていた。
また階段そのものがメンテナンスされておらず、老朽化が進み崩落の危険性が高まっていたこと、また立ち入り禁止地区であっても怪我などでヘリコプターを利用するレスキュー要請に対応せざる得ないケースが頻繁に起き、市のリソースを割かざるを得ないことへの批判など問題が深刻化していた。
その一方で、このコースの保全を訴える「フレンズ・オブ・ハイクステアーズ」というグループが市に対してハイキングコースとしての運営を希望し、メンテナンスや入場管理方法などの提案も行われていた。同グループは昨年、ホノルル市を訴えていたが、裁判所はこれを却下。ホノルル市は、昨年、撤去の業者としてナコアカンパニー社を採用したことを発表していた。
今週に入り、撤去作業の着工式が4月10日に行われる予定が発表された。全体の工期は発表されていない。
フレンズ・オブ・ハイクステアーズとその弁護士は、控訴準備をしており、この撤去工事の着工を差し止めたいとしているが、ブランジャルディ市長の広報担当からは現在、この撤去作業を阻止する法的手続きは存在しない、としている。
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