2024年のGW、日本からのハワイ旅行客は2023年の20~30%増

2024年のGW、日本からのハワイ旅行客は2023年の20~30%増

更新日 2024.04.29

ハワイの観光業にとって大きな書き入れ時となる日本のゴールデンウィーク期間の来訪者数が、2023年比で20~30%増となる見込みである。2023年のゴールデンウィークは2019年比で35%程度だったが、2024年は同約50%超となる。これは2024年の第3四半期から第4四半期にかけて2019年比で60~70%に回復するだろうという予測を下回る回復スピードとなっている。 

今年のゴールデンウィークは飛び石となり長期休暇が取りづらかったこと、またハワイはインフレーションによる物価高、円安、燃料サーチャージの高騰などの要因が重なり、近場で安く済む旅行先が人気となっている。さらには相対的に魅力と価格競争力の増したヨーロッパがハワイの新たな比較競争相手として台頭している。

しかし、ハワイ州政府観光局日本支部のエリック高畑氏は、ハワイと同じように、円が弱い為替レートと同じ程度の飛行時間のシンガポールが日本人旅行者を引き付けている、と指摘した。シンガポールの観光業は日本人をターゲットにに、4つ星ホテルが1泊450ドルとハワイの約半額であり、相対的な価値が高い。またハワイにおける工事の遅れや老朽化したインフラ、またハワイのビーチでの商業活動の制限など観光振興と逆行した州政府の方針もネックになっていると指摘した。


ハワイ州政府観光局は2019年に記録した年間150万人の水準に戻るには2026年かそれ以降になるだろうと回復を予測している。 

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