カリフォルニア州の不動産開発会社である「カム・サング・カンパニー(Kam Sang Co.)」の関連会社「ニューエイジ・コオリナ(Newage Ko Olina)」が、ハワイ・コオリナリゾートの海沿いの2区画を購入し、長らく延期されていた20億ドル規模の「アトランティスリゾート」の開発計画を進めると発表した。
ニューエイジ・コオリナは、コオリナの2つのラグーンに面した合計43.55エーカーの土地を約2億1600万ドルで取得した。この土地は、「アウラニ・ディズニーリゾート」と「ビーチヴィラ・アット・コオリナ」の間に位置する26.3エーカーのラグーンフロント区画で、2015年と2016年に中国の「チャイナ・オーシャンワイド」が4億2400万ドル以上で購入したものだった。
今回の取引総額には、1億7700万ドルの購入価格に加え、2500万ドルの未払い固定資産税と管理費、さらに「コオリナリゾート」の開発元「ザ・リゾート・グループ」への1500万ドルの未払い手数料が含まれている。また、売主のチャイナ・オーシャンワイドのプロジェクトの受託者である香港の「ハイトン国際証券」からの8700万ドルの売主融資も含まれている。
またカム・サング・カンパニーは「ビーチヴィラ」と「マリオット・コオリナ・ビーチクラブ」の間にある17.3エーカーの区画についても、リージェント、マンダリンオリエンタル、セントレジス、ウォルドルフ・アストリア、フェアモントといったホテルブランドの誘致を検討している。
「ザ・リゾート・グループ」のCEO兼社長であるジェフ・ストーン氏は、2つのホテルを同時に建設する開発期間は約5年で、総費用は25億ドルになると述べた。そのうち20億ドルはアトランティスリゾートの建設に充てられる予定であり、これは米国初の「アトランティスリゾート」となる。同リゾートの運営は、ケルズナー・インターナショナルが所有するアトランティスリゾートが、25年間のホテル管理契約を締結している。
アトランティスリゾートは約500室のホテル客室と500ユニットのバケーションステイ(コンドミニアム)を提供する予定で、2つ目のホテルには250室のホテル客室と250ユニットのバケーションユニットが計画されている。これにより、合計1500部屋が提供されるという。
チャイナ・オーシャンワイドは2022年以降、ハワイ、ニューヨーク、上海の資産が管財下にあり、ロサンゼルスのプロジェクトを所有する子会社は破産法第11章の適用を受けている。同社はまた、2022年にカポレイとコオリナリゾートの間に位置する住宅地とゴルフコース用地484エーカーを、ユタ州の「ワサッチ・グループ」とハワイの「タワー・デベロップメント」による合弁会社WTラウリマLLCに約9290万ドルで売却している。