ハワイ時間10月29日、アラスカ航空(Alaska Airlines)がハワイアン航空(Hawaiian Airlines)との統合に向け、米連邦航空局(FAA)から単一運航認証(Single Operating Certificate)を取得した。これにより、東京・羽田発ホノルル行きのハワイアン航空便がアラスカ航空のコールサインで運航されるなど、運航上の統合が本格的に始まった。
この動きは、昨年アラスカ航空の親会社であるアラスカ・エア・グループ(NYSE: ALK)が19億ドルでハワイアン航空を買収して以降、両社統合に向けた4つの大きなマイルストーンのうちの1つとなる。
同日、ハワイアン航空ではトップ人事も変更となり、ダイアナ・バーケット・ラコウ氏(Diana Birkett Rakow)がCEOに就任。前CEOのジョー・スプラグ氏は昨年の買収完了後に就任していたが、退任。さらに、ジム・ランダース氏がハワイ州内の運航責任者に、ホライゾン航空の元副社長シェリー・パーカー氏がハワイアン航空のゲストオペレーション責任者に就任した。
アラスカ・エア・グループはハワイアン航空のブランドは維持する方針で、当面は航空券やフライト番号に従来通り「HA」のコードが表示される。ただし、運航上はすでにアラスカ航空のコールサイン「AS」が使用されており、来年4月に両社の旅客サービスシステム(PSS)統合が完了すると、ハワイアン航空便のコードも「AS」に統一される予定だ。
ラコウ新CEOは「運航プロセスやマニュアルを統一する大きな節目ですが、ゲストにとっては大きな変化はありません」とコメント。「4月のPSS統合により、次の統合ステップに進むことができます」と述べた。
アラスカ・エア・グループのベン・ミニクッチCEOは「単一運航認証の取得には1年以上、複数部門の数千時間に及ぶ努力が必要でした」と説明。「FAAや米運輸省の指導・支援にも感謝しています。安全性を最優先に、統合された組織としての新しい未来を楽しみにしています」と話した。
統合にあたっては、ハワイアン航空とアラスカ航空のロイヤリティプログラムの統合(Atmos Rewardsの開始)や、旅客サービスシステムの統合、両社の労働組合との共同労使協定の調整など、多くの課題が残されている。
今回のFAA認証取得を受け、羽田発ホノルル行き便やサモア・パゴパゴ発ホノルル行きの最終HA便が運航され、順次、ASコールサインに切り替わることになる。
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