ホノルル市議会は10月7日、アラモアナセンターの既存駐車場をホテルや住宅に建て替える複合開発「1588アラモアナ」の基本計画を承認した。同計画は9月、事業者の要請を受けて審議期限が90日間延長されていたが、今回の承認で次の許認可手続きに進むことになる。
計画地はアラモアナ・ブールバードとアトキンソン・ドライブの交差点付近。BSC Acquisitions II LLCが、ホテル294室を備える38階建てのホテル棟と、17階建ての住宅棟、5階建ての低層部を整備する。地上階には商業スペースやホテル・住宅のロビーを設け、駐車場も整備する計画だ。
今回の計画は、公共交通を中心とした街づくりを進めるアラモアナ地区の開発制度を活用するもの。建物の高さや容積率などの規制緩和と引き換えに、事業者に手頃な家賃の住宅の供給や周辺環境の整備を求めている。
住宅は計205戸で、市場価格で販売する分譲住宅136戸と、低層部の外周に配置する所得制限付き賃貸住宅69戸からなる。賃貸住宅は地域の世帯所得中央値(AMI)の80%以下の世帯を対象に、少なくとも30年間維持する計画だ。このうち、市の条例で必要な31戸を除く地域貢献分の38戸については、対象をAMIの120%以下とし、提供期間を少なくとも60年間とする選択肢も認められている。
周辺環境の整備には、歩行者や自転車などに配慮した道路整備に500万ドル、街路樹などの緑化に150万ドルの計650万ドルを拠出する。バス停の新設、または近隣の既存バス停の改良・維持管理に加え、シェア自転車「Biki」などのステーション設置も条件に含まれる。
計画の審議では、建設業界などから賛成意見が寄せられた一方、ホテル従業員らでつくる労働組合「UNITE HERE Local 5」からは、働く人が負担できる住宅の供給が不十分だとして、所得制限付き住宅を増やすよう求める声が上がった。
事業者は今後、市計画許可局に詳細な計画や図面を提出し、特別地区の許可などを取得する必要がある。歩道や車両の出入り、交通への影響、工事中の管理計画なども審査対象となる。建築許可の取得期限は、特別地区許可の発行から原則60か月以内とされており、今回の基本計画承認だけで工事を開始できるわけではない。
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