11年前に策定されたワイキキのアラワイ・ハーバー再開発に関して、ハワイ州土地・天然資源局(DLNR)は新たな事業者の募集を開始した。
DLNRは5日、老朽化したアラワイ・ハーバー敷地の再開発計画に向け、競争入札の提案依頼書を発表。対象となるエリアは、駐車場、公衆トイレ、給油ドック跡地、ボート修理跡地、ならびに現ボート修理所など11エーカーに及ぶ。
アラワイ・ハーバーの再開発は2008年、京都に拠点を置くハニービーUSAが小売店やレストランなどが入る建物3棟とウェディングチャペル2棟、新給油ドッグ、ボート修理施設などを含むプロジェクトで落札したが、2013年にDLNRと敷地リース契約を結んだ後からリース料が滞納し始め、2015年にハニービーUSAが破産宣告を受けたことで2016年にリースの解約に至った経緯がある。
DLNRが昨年11月に行なった説明会では、27の業者が興味を示し、それぞれ住宅や高層ホテル、大観覧車の設置など様々なアイデアを提案した。しかし2017年にDLNRの依頼でコンサルタント会社のDTLが行なった調査の中では、住宅、ホテルなどの建設には地域住民がほぼ一様に反対、建物の高さも2階までに制限するべきだという意見が圧倒的に多いと報告されており、DLNRも今回の提案依頼書の中に、報告書に従い地域住民の意見をプロジェクト提案に取り入れることを明記している。
なお、業者の入札締切期限は暫定的に7月8日とされている。