2019年6月18日に、ダニエル・K・イノウエ空港(ホノルル空港)にて、無差別銃撃が起きているという誤情報が流れ、数千人が第2ターミナルから避難し、複数の航空便が遅延となるなど、空港内が数時間にわたってパニックとなった。
トラブルの発端は、昨日午後2時頃に、あるカップルの持っていた手荷物内の2台のラップトップコンピューターが過熱し、煙を発し始めたことによる。その際に起きた音が、発砲音に似ていたことから、恐怖に駆られた乗客がセキュリティを勝手に通過するなどの混乱が起きた。
ラップトップコンピューターの発火に気づいたTSA(米国運輸保安局)のスタッフが、「火事だ」と叫び、乗客に「逃げろ!(RUN!)」と避難するよう指示を出した。それにより逃げ出す乗客が女性客や子供をなぎ倒すなど事態は悪化。その後さらに銃撃犯がいるという偽の情報が乗客間に流れ、椅子の下や物陰に隠れようとする人など、さらなる混乱が雪だるま式に膨れ上がった。
TSA職員が状況を把握する前に「逃げろ!」と叫んだ初期対応や、その後の情報のアップデートがなかったことなど、誤報による混乱にさらされた人からは非難の声があがった。
2019年6月18日現在、空港のオペレーションは通常通り動いている。