契約編4・物件調査(インスペクション)について

契約編4・物件調査(インスペクション)について

更新日 2018.09.01

ハワイの不動産購入、オファー後、基本的な価格や取引条件が合意が出来たあと、買い手にとって一番心配なのは「購入希望のオファーはしたけど、問題のある物件ではないか?」ということ。しかし、ご安心を。買い手は、資格をもったインスペクターを買い手が費用を負担して雇い、納得いくまで物件について調査する権利があります。



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ハワイ不動産購入前の物件調査(インスペクション)とは

ハワイの不動産取引の際、最重要なプロセスの一つ、物件調査(インスペクション)とは、エスクロー開設後に行う物件の詳細な調査のことです。購入契約書の「J-1」という項目に入っているので、よく「J-1」「J-1インスペクション」などとも言われます。この結果に問題があれば、買い手はペナルティなしでキャンセルができます。

買い手のエージェントが信頼しているインスペクターを紹介してもらうのが一番よいと思います。費用は物件の大きさや部屋数によりますが、$200~500ほどになります。​​​​


インスペクターは主に、エクステリア、インテリア、構造、電気系統、水回り、その他と項目を分けて、細かく物件を調べていきます。
レポートは十数ページにもわたり、こんな感じで、問題個所は写真つきでメールで送られてきます。上がってきます。この写真は、過去の水漏れによる、作りつけの家具のダメージ個所を指摘している例です。

壁・床、作りつけ家具などの割れや歪み、排水や水圧の確認、水漏れ、カビ、電気の配線など、数時間がかりで、修繕したほうがいいところ、危険と思われるところをプロの目で洗い出してくれます。中古物件の場合、なにもない!ということはありませんが、このレポートの結果、思っていたより程度が悪いとか、価格に見合わない、と思えば、このインスペクション結果を受けて、期限内であれば、ペナルティなしにキャンセルするかどうかを買い手が一方的に決められます。またこのインスペクション結果をうけ、売り手に修理や、その分の費用値引きを要求するなどの交渉材料にもなります。


「As is condition」で販売する、つまり「現状のまま」での販売です、と物件情報に書いてあっても、このインスペクションで見つかった修理項目を元に交渉をすることもありますので、「As is」だからインスペクションを行わない、ということではありません。 

買い手がペナルティなしにキャンセルできること、またインスペクションの結果では想像以上に色々な問題が指摘されることなどから、買い手からのキャンセルがもっともよく起こるプロセスがこの「J-1インスペクション」です。逆にいえば、「J-1インスペクション」で買い手がOKを出せば、その取引は、大きな山を一つ越えた感があります。 
この「インスペクション」が終わり、買い手がOKを出したところで初めて、今後の不動産取引に必要となる弁護士を雇うエクスロー会社もあり、

シロアリ検査(ターマイトインスペクション)

そのほか、シロアリ検査(ターマイトインスペクション)も行うケースが多いです。こちらもシロアリ専門のインスペクターを雇って、通常、売り手負担で行われます。もしシロアリがいた場合、売主負担で駆除となります。生きているシロアリが確認され、それが物件価値に大きなダメージを与える、と判断した場合には期限内にキャンセルができます。過


中古物件であれば、完璧な状態、ということはありえません。それをよく調べて、理解した上で、それでも買いますか?と再確認するプロセスが、この物件調査(インスペクション)です。買い手の納得感に配慮した仕組み、買い手に手厚い取引ルールと言えるでしょう。


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