"ハワイに住む"を叶えた人々にインタビューするこのシリーズ。
今回は、Aloha Tableはじめ数々の人気飲食店を手掛けるZETTON Inc.の稲本健一さんにお話を伺いました。
石川県出身。(株)ゼットン代表取締役。名古屋造形芸術短期大学卒業後、昼はインダストリアル・デザイナーとして、夜はバーテンダーとして働く。ビアガーデンをプロデュース後、1995年起業、飲食業界に参入。ZETTONブランドを核に、ハワイアン料理「ALOHA TABLE」を中心としたカフェやレストランで、日本をはじめ、韓国、アメリカ(ハワイ)にも進出。ハワイでは「ALOHA TABLE」「Goofy」「Heavenly」「ZIGU」「Paris Hawaii」を展開、さらに新しい店舗も開店予定と、快進撃はとどまるところを知らない。
奇跡の島「ハワイ」で夢中になる、トライアスロンとサーフィン シンプルライフに徹し、ハワイではバイクとサーフボードさえあればいい
初めてハワイに来たのは、19~ 20 歳の頃。友人2人と1ヶ月有効のフリーチケットを利用した、宿も決めない気ままな旅でした。本格的に来るようになったのは11年ほど前。ハワイ島のコナコーヒーの会社の役員になったのがきっかけでした。ここ最近はワイキキへのレストランの出店もあり、年間3~4ヶ月ほどハワイに住むようになりました。5月にはホノルルトライアスロンに参加。ハワイではビジネスはもちろんですが、サーフィンやトライアスロンといったスポーツをすることが何よりもの目的です。
ハワイが好きな理由は、一言で言うと「パワー」を感じるからです。世界地図でハワイを探せば「ここは奇跡の島だ!」と思うはず。広い太平洋のど真ん中にあって、この島がなければ、太平洋戦争や太平洋貿易もなかった。何か重要な意味のある島で、ハワイそのものがパワースポット。ここにいたらみんな元気になれるし、病気が治ったという話はよく耳にしますよね。ハワイにいる時間が長ければ長いほど、より癒されシンプルになれる。無駄なものに気づき、本当に必要なものだけがわかるんです。だからこそハワイに長くいたくなる。ここでは、トライアスロンのバイクとサーフボードさえあればいい。ハワイほどスポーツするのに恵まれた環境はありません。そよぐ風を感じながら走ったり、夕方の風景をただ眺めているだけでも、いろんなことが感じられる感動的な場所。世界中をまわったけど「やっぱりハワイ」。それぐらい、ハワイがいいですね。
ある時期から、自分がハワイに求めるよりも「ハワイのほうからOK をもらった」ような気になってきました。海でサーフィンをしている時にホヌ(海ガメ)に出会うと、ウェルカムされているような気になり、なぜか次には絶対いい波がくると信じられる。自分はハワイから求められるようになった気がしています。
いまのモットーは、トライアスリートとしての生き方にサーファーとしてのライフスタイルを融合すること。それを可能にしてくれるのがハワイです。完全移住は考えてはいませんが、ずっとハワイには携わっていきたいと思っています。