ハワイ州の損害保険(企業向け)について、保険専門家(エージェント)山内美央子さんにインタビューしました。新型コロナウイルスの影響で、多くの企業が深刻な状況に陥っています。このような状況下で美央子さんが受ける質問内容とその回答を聞いてみました。
日本生まれ。青山学院出身。ハワイ在住20年。ハワイ州損害保険・生命保険ライセンス保持。(企業保険以外の損害保険や、生命保険、健康保険等も取り扱う)また飲食店や小売店など日本企業のハワイ進出時に携わった実績も多々あり、飲食コンサルタントでもある。日本語・英語共に担当なバイリンガル。ハワイ大手保険代理店、ジョン・H・コナーズ社在籍。
質問①:営業を一時停止していますが、
美央子さん:
新型コロナウイルスの流行により、営業ができなくなってしまっている企業様が多いため、加入している企業保険で補償される内容はないか?という質問をよく受けます。
特にBusiness Property Insurance (財物保険)を購入なされている企業様などはBusiness Income(営業継続費用)のカバレージ(補償)が使えないのかという問い合わせが来るのですが、こちらは、 火災などの物的な損害から営業ができなくなってしまった際の補償 の為、今回のウィルス感染の損害へは適応されない場合がほとんどです。しかし、 ポリシー(ご契約)によっては特約条項でいくらかの補償があるポリシー(ご契約)もご ざいますので、 エージェントに相談し保険会社へのクレーム(保険金支払い請求)を申請してみる事が可 能です。
また従業員の在宅ワークが増えており、会社よりもインターネット上のセキュリティが薄く顧客情報が漏れ たり、ハッキングなどのリスクが高まっております。 こちらも現在の企業保険でのサイバー保険の加入の確認が必要とな って来ます。 従業員が使用しているコンピューターなどに対しての補償も、 現在の財物保険できちんと対応できるか、確認をお勧め致します。
質問②:一時的な保険の解約は可能ですか?
美央子さん:
企業様の一時的な営業停止がやむを得ないビジネスもあり、保険費用削減のため、
保険の必要性を問われる場合もありますが、この時期の保険の継続はすごく大切です。特に飲食店さんや小売店さんなど、物件のリース契約は継続しており、 リース契約には保険が必須です。
また、とても残念なことですが、この時期営業していないビジネスや人通りが少なくなっている事をいい事に、 物騒な事件も起こっております。お店が営業していなくても、万が一の窓ガラスの損傷や、 盗難に遭ってしまうこともあります。また、テイクアウトなどに 訪れたお客様が怪我をなされてしまった場合なども、 保険クレーム(保険金支払い請求)の申請が可能です。従って、保険への継続的な加入をお勧め致します。また、ご契約内容によっては解約金などが発生してしまう場合もあるので注意が必要です。
質問③:保険料金を軽減する方法はありますか?
美央子さん:
全てのビジネスの方々が何らかの影響を受けており、
厳しい状況に面しています。もしビジネスの売り上げや従業員への給与額が大幅に変更される事 が見込まれる場合は、現在のポリシー(ご契約)調整が出来、 保険料の見直しが可能な場合がありますので、 エージェントへお問い合わせる事をお勧め致します。ご契約時から現在まで何年も補償額を見直していない場合は、 内装の状況や、従業員の人数など変更になってるかと思います。 詳細をエージェントに相談し、 保険内容を見直すことで保険料金の軽減も可能です。
また、多数の保険会社がお支払い期限の猶予を行っておりますので、 こちらもエージェントへお問い合わせください。
こんなタイミングだからこそ少しでも負担は軽減したいという方が多く、保険の見直しが増えているそうです。ただ何を少なくして良いのか、何を残すべきなのか、正しい判断が必要になりますので、会社の保険内容が気になる方は美央子さんに1度お問合せしてみてはいかがでしょうか。
美央子さんが所属するジョン・H・コナーズ社は、創業40年以上を誇るハワイ大手の保険代理店です。ハワイ州内大手企業の担当も多く、個人・法人共に実績があるため、あらゆる要望に対応してくれます。また現在オアフ島とマウイ島にオフィスを構え、60名以上ものエージェントを抱えています。
大手だからこそサービス、クレーム、リスクマネジメントなど各専門のチームがあるため、より迅速に、的確なサービスを提供。特にリスクマネジメントチームは他にはない機能で、各企業や個人それぞれのリスクを事前に洗い出し、分析してくれるため、自分では気づいていなかった落とし穴を防いでくれます。
思いもよらない出来事に備えて入る保険。しっかりリスクヘッジできるエージェント・会社にお願いすることが重要です。