アメリカは経済再開モード、ハワイも急復活に
日本における新型コロナウィルスの状況は、東京の緊急事態宣言がやっと3月22日に解除され、まだ予断を許さない雰囲気だと思います。
一方、アメリカではいち早くワクチン開発・接種の開始が進み、5月には全米の成人がワクチン接種を受けることができるという計画が発表され、全米で経済や行動の再開が加速している状態です。
ハワイでも2021年3月になってからはその動きが顕著に現れています。自粛後の反動や春休みということもあり、パンデミック後の最大の到着人数を記録するなど、以前のような賑わいを取り戻しつつあります。
日本でもワクチン接種が進むと思いますので、2021年夏以降には海外渡航などの動きが再開されていくのではないだろうか、と考えています。
ハワイ不動産はコロナ禍でも活況
2020年~2021年に記録破りの伸び
2020年、コロナ禍で観光業は大打撃を受けたハワイでしたが、その一方で、不動産マーケットは活況を示し、2020年後半~2021年にかけては戸建てマーケット・コンドミニアムマーケット、どちらも大幅な伸びを示しています。
背景その1 歴史的に低い住宅ローン金利
アメリカでは2020年に入ってから、歴史的な不動産ローンの低金利が続いています。下は30年固定の住宅ローンの利率の推移です。下がり続けて2021年1月には2.6%で底を打ち、上昇傾向ですがそれでも3.0%とまだ歴史的にみれば低金利が続いており、不動産の取得や買い替えが増加しました。
背景その2 「在宅勤務」の広がりによるアメリカ本土からのバイヤーの増加
パンデミック下「在宅勤務」がアメリカでも一気に進みました。その中で「どこからでも可能な在宅勤務をするなら、いっそパラダイス・ハワイに移住して仕事しよう!」という移住組が爆発的に増えたのです。本土の家を売ってハワイで買い替える、またセカンドハウスとして家を買う人も増えました。
背景その3 ハワイ地元民の、不動産買い替え・住み替えニーズの高まり
上記のような低金利・在宅勤務・不動産マーケットの上昇という材料が揃う中で、当然、ハワイのローカル在住者にも、「部屋数が多い家に住み替えたい」「コンドミニアムを売って、庭のある戸建てに買い替えたい」という人が増えました。このようにアメリカ本土と地元ハワイのバイヤーによる争奪戦となっています。
中間価格や販売件数の記録更新が続いています
下のチャートはホノルル不動産協会が出している、毎月の戸建てとコンドミニアムの中間価格の2年分の推移です。上が戸建て、下がコンドミニアムの中間価格となります。
2021年2月には戸建て住宅の中間価格が91万7500ドルという過去最高記録をマークしました。ハワイ不動産で歴史初の90万ドル越えです。
2021年2月の中間価格は、2020年2月と比較して、
戸建ては19.9%のアップ、コンドミニアムも6.4%のアップと、パンデミックで落ち込むどころか大きく跳ねました。
これから狙うべきハワイ不動産
このように様々な背景から伸びているハワイ不動産市場ですが、狙うべき物件、また購入するためのキーポイントについて、私は下記のように考えています。
2ミリオン以上、高額な別荘物件をキャッシュで
現状$1ミリオンを切るような物件は、競争が激しくなりすぎていて、手ごろな物件は売り出した瞬間に複数のオファーが入る状態です。売出価格に対してカハラやハワイカイでは10万ドル以上、エヴァ地区でも3-5万ドルほど高く成約するケースも多くなっています。今後も住宅用の戸建て不動産の上昇は続くと見られます。
そんな中で相対的にまだ買いやすいと言えるのが「別荘物件」です。とくに、資金面で余裕がある方ならば、競争がそこまで激しくない高額物件(2ミリオン以上)に絞り「キャッシュでのオファー」をすることで、獲得の確率が高まります。
今後、アメリカ以外の他国のバイヤーが戻ってくるタイミングではさらに過熱する可能性が高いからです。
ワイキキ・カカアコ地区の高級コンドミニアム
上記と同じ考え方で、ねらい目なのがワイキキ・アラモアナの高級コンドミニアムです。具体的にはリッツカールトン、トランプタワー、ワイエア、パークレーン、アエオなど高級リゾートコンドミニアム群は、今ならまだ複数の売り物件から選べる状態です。
減価償却節税物件を持っている方は売り時
個人で、加速度減価償却節税を目的として築20年以上の木造物件を所有している方は、いまが売り時です。現状、マーケットでは売り物件が不足がすでに始まっています。ミリラニやカネオヘなどの一軒家やタウンハウスを所有している個人の方は、売却について早めにご検討ください。
チェックしておくべき狙い目エリアと物件の例
$2ミリオン以上という富裕層向けのラグジュアリー物件は、エリアも件数も限られています。
カハラ、ダイヤモンドヘッドはもちろんですが、ハワイロアリッジ、ハワイカイペニンシュラ、ワイアラエイキ、ポートロックなどもいい物件が出きますので要チェックです。
例えばこちらの物件は、ダイヤモンドヘッドの海沿いのブラックポイントというエリアの物件。カハラ地区の物件はオーシャンビューがない物件も多いのですが、この物件は高台からの海が見渡せる素晴らしい物件です。
住民しか入れないゲーティッドエリアにあり、住民専用の海沿いのプールへのアクセス可の贅沢な特典もついてきます。
ご準備はお早目に
パンデミックがあったことで、「ハワイに住みたい」「ハワイから働きたい」という思いを強くされた方も多かったのではないでしょうか?
日本からのバイヤーが本格的に戻ってくれば、競争の一層の激化が予測されます。
ハワイ不動産を買いたい、売りたいと思っている方は、資金計画やオンラインでの内見を進めるなどの準備しておかれることをおすすめします。ご質問やごお問合せについては寺平美希子までいつでもご連絡ください。
寺平美希子さんの売り出し物件の一例