田嶋鉄兵の最高に楽しいサーフィン・早いパドルのコツ

田嶋鉄兵の最高に楽しいサーフィン・早いパドルのコツ

更新日 2018.10.09

自由に波に乗る快感。サーフィンは最高に楽しいです。でも、その魅力は波に乗れてこそ。今回は、初心者の悩みのひとつであるパドリングのスピードについて、プロサーファーの田嶋鉄兵さんがお話しします。

田嶋鉄兵 ハワイ サーファー サーフィン

田嶋鉄兵さん
千葉県出身。1984年8月30日生まれ。プロサーファー 2007・2008・2009WSL日本チャンピオン、2008JPSAグランドチャンピオン。ハワイ在住3児の父。奥様はモデルのMIEさん。現役プロサーファーがオアフ島のサーフスポットをガイドする画期的なサーフセッション「田嶋鉄兵と行くオアフ島サーフツアーTEPPEI TAJIMA SURF EXPERIENCE」主宰。

「 私のパドルはなぜ進まないの?」 早いパドルのコツ 

上級者は、それこそ波のピークからひとかき、ふたかきで乗って行く。一方自分は必死にかいても波に置いていかれるばかり…。初心者は、とにかくパドルが遅いのが気になるのです。

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板に乗り、浮く場所を探そう

スイスイ進んで行く上級者。いくらかいてもかいても進まない初心者。同じようにパドルしていてもなんでこうも違うのでしょう? 

進まない理由はポジションがよくない・バタバタかいている・姿勢が悪く、板が上下動して抵抗を与えている、といった理由があります。もちろん腹筋、腕などの筋力がない、というのも大きな理由です。

ポジションが前すぎる、後ろすぎると抵抗力が出てしまうので、推進力は損なわれます。また、脚を開いてしまってはさらに抵抗によって早く進むことができません。板に乗り、浮く場所を探してください。

パドルは水泳のクロールではありません

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腕をクロールのように高く上げてしまうと、体や板の挙動が大きくなり、結果的に抵抗力が増します。腕はなるべく水面と平行にかくように。

一方、水面ではクロールのように体のそばを手のひらが通ります。手のひらは指を開かないで水をつかむようにします。さらに、肩の可動域を大きくするため、上体を反らします。ということは、背筋も必要になってきます。

月1サーファーからもうワンステップ登りたい人は、筋力トレーニングなどが必要になります。もっとも手軽なのは腕立て・腹筋をやって筋力アップしてください。

腕立てのトレーニングはむやみにやっても胸や腕の筋肉を大きくするだけでサーフィンに必要な筋力アップにつながらないことがあります。

そんなときはジムにある回転ハンドルタイプの運動器具が最適です。

サーフィンは体幹が大切

サーフィンは体幹が大切です。不安定な板の上で、つねにバランスを保つためには、体幹トレーニングも意識するようにしてください。

じつはパドリングは腕だけで行うのではありません。コアと呼ばれる体の中心が早いパドリングを生み出します。この辺りになると中級、上級の内容になるのでレッスンなどを受けるか、スクールで学びましょう。

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【上級者のパドリング。水面と平行して体の上下動はなるべく抑えている】

 

サーフィンは一朝一夕では上達することができません。やはりできるだけ回数をこなし、波に乗る。波に置いていかれてもサーフィンに行き続けることが、上達への近道といえるのです。

 

※この記事は「ハワイに住む」マガジンVol.32(2018/1/16発行)の記事を元に作成しています。

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