田嶋鉄兵の最高に楽しいサーフィン・ボードが自分に合っていない

田嶋鉄兵の最高に楽しいサーフィン・ボードが自分に合っていない

更新日 2018.10.06

初心者がなかなか上達できないのはなぜなのか。たとえば板が自分に合っていなければ、上達を阻むことにはならないか。今回は、初心者がなかなか上達できない理由のひとつ「ボードが自分に合っていない」について、プロサーファーの田嶋鉄兵さんがお話しします。

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田嶋鉄兵さん
千葉県出身。1984年8月30日生まれ。プロサーファー 2007・2008・2009WSL日本チャンピオン、2008JPSAグランドチャンピオン。ハワイ在住3児の父。奥様はモデルのMIEさん。現役プロサーファーがオアフ島のサーフスポットをガイドする画期的なサーフセッション「田嶋鉄兵と行くオアフ島サーフツアーTEPPEI TAJIMA SURF EXPERIENCE」主宰。

初心者がなかなか上達できない理由のひとつが「ボードが自分に合っていない」

「やった! 波に乗れた」それは最高の瞬間ですね。

それまで、苦しい思いをしてパドルを繰り返し、波にもまれ、周りの人たちは楽しそうに乗れているのに自分だけ波に乗れない…。そんな苦しさが解消される最高の一瞬です。

そこからグングン上手になれたらいいけれど、じつはなかなかそんなにうまくはいかないもの。

あなたの上達を阻むものはなんなのか。たとえばボードがあなたに合っていないのかもしれません。

最初に買うボードこそ慎重に選ぼう!

じつは最初に買うボードこそ、慎重に選んでほしいのです。ボードをどこで買うのかも重要。量販店に行って店員さんに言われるままに買うのは、できれば避けてほしいのです。

あなたのサーフィンの特徴、癖を知った上で、あなたのサーフィンに合うものを選ぶべき。サーフショップ、できればプロサーファーがお店にいるプロショップで購入すれば、その購入したボードを乗りこなせるようになるヒントもくれるでしょう。

店側にも「最後まで面倒を見てあげよう」という義務もあるからです。

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ボードの選び方

では、ボードをどう選ぶかですが、自分が何で苦労しているのかを見直してください。多くの方が口をそろえるのが、パドリングがつらい、テイクオフが遅いか、テイクオフできない。そんなときはどうするのか。単純にパドリングが楽でテイクオフが早いボードを選べばいいのです。それは以下の2つのタイプです。

  • ロングボードに乗る
    長くて浮力があり、明らかにパドリング、テイクオフは早いです。
  • コントロール性がありながら、パドリングを重視したボードもある
    ノーズエリア(パドリングする脇の辺りにボリュームがあるもの(厚みがある)、早いものもあります。

いま苦労していることを、その特性をもったボードにカバーしてもらう。そうすれば、早いパドリングになったり、テイクオフができるようになるでしょう。

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ハワイには、ぼくを始めとしてサーフィンのコーチがいます。

プロが見たら、あなたのサーフィンのタイプ、癖などをすぐに見抜きますから、どんなタイプの板がいい、など的確なアドバイスを受けることができるでしょう。そのほうが自分のレベルにあった板を手に入れる近道になるのです。

サーフィンはとにかく波に乗れることではじめて楽しくなる。乗れなかったら楽しくないです。自分のレベルに合ったボードを手に入れる、これが上達の一つのヒントにもなるでしょう。

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【サーフボードの数字はサイズ表記。「長さ(フィート)×幅(インチ)×厚み(インチ)」の順で記載されています。ちなみにこのボードは、5‘9・20 3/4・2 9/16とあり、175.3cm× 52.71cm×6.51cmとなります。35.44litter ※1インチ=2.54cm/1フィート=30.48cm(=12インチ)】 

 

※この記事は「ハワイに住む」マガジンVol.31(2017/10/15発行)の記事を元に作成しています。

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