【2021年9月】ハワイ不動産レポート:市場活動は若干落ち着いたものの戸建住宅の中間価格は最高値据え置き

【2021年9月】ハワイ不動産レポート:市場活動は若干落ち着いたものの戸建住宅の中間価格は最高値据え置き

更新日 2021.10.15

例年9月は落ち着いた市場活動を見せるハワイ不動産。
2021年9月も例外なく前月と比較すると落ち着きを取り戻した月となったが、バイヤーによる入札競争の激化に変化はなく、また8月に記録した戸建住宅の中間価格の最高値$1,050,000は据え置きとなった。また価格帯別の売上を見ると、戸建住宅もコンドミニアムともに昨対比で2倍以上の売上を上げている価格帯があり、まだまだ上り調子であることを確認できた9月のハワイ不動産であった。

ハワイ 不動産 レポート

ホノルルリアルター協会による2021年9月のマーケットレポート

ハワイ 不動産 レポート

ホノルルリアルター協会より発表された2021年9月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、戸建住宅・コンドミニアム共に売上はやや落ち着きを取り戻しているものの引き続き好調。戸建住宅の中間価格は$1,050,000で先月打ち立てた新記録をキープ。コンドミニアムの中間価格は$478.000であった。

  • 戸建住宅の販売数は424軒、前年同月比で8.4%増
    中間価格は前年同月比19.3%増で$1,050,000(記録据え置き)

    平均価格は前年同月比20.1%増で$1,289,510
    売出期間は先月と同じく9日間
  • コンドミニアムの販売数は615軒、前年同月比で34.9%増
    中間価格は前年同月比7.4%増で$478,000

    平均価格は前年同月比2.3%増で$$558,002
    売出期間は先月より1日早まり11日間
 

戸建住宅マーケット詳細

9月の戸建住宅の中間価格は$1,050,000で、前月記録を更新した中間価格がそのまま据え置き。販売数は昨年同月比では8.4%増となっているが、先月比では0.2%減少となった。

価格帯で見てみると、9月に販売された戸建住宅の57%が$1ミリオンで取引となった。
 

最も多く売れた価格帯は$80万〜$90万未満で57軒。次が$70万〜$80万未満で44軒、そして$90万〜$1ミリオン未満と$1ミリオン〜$1.1ミリオンがそれぞれ41軒だった。ちなみに$2ミリオンドル台の販売数は21軒、$3ミリオン以上の販売数は18軒であった。1ミリオン〜$1.4ミリオンの41軒は全価格帯の中で最も高い伸びを示し、昨年9月の2倍以上の売り上げがあった。

なお、先月販売された戸建住宅の3分の2が売出し時の価格を上回って取引され、売り手市場が続いている。入札競争が最も活発なエリアはエヴァ地域であった。

 

コンドミニアムマーケット詳細

一方のコンドミニアムマーケットでは、中間価格の新記録の塗り替えはなかったが、70万ドル以上の高価格帯の物件の取引件数がが昨年比で約2倍と大きく目立った。

最も多く売れた価格帯は、$40万〜$50万未満が118軒、次が$30万〜$40万未満で93軒、$50万〜$60万未満で92軒と最大のボリュームゾーン。しかし、高額な価格層の物件の伸びが大きく、70万ドル以上のコンド販売件数が129軒で、昨年同月の57軒から約2倍の伸びとなり、高価格帯へのシフトが顕著。
 

なお、最も売れたエリアだが第3四半期だけ見ると、売り上げの70%がミリラニのあるセントラル、エヴァプレーン、マカキロ地域だった。

 

在庫が急激に減少、特にダイヤモンドヘッドとノースショアでは半減

9月は戸建、コンドミニアムともに前年よりもリスティング(新規売り出し)が増えたものの、全体の在庫が急激に減少した月となった。

戸建住宅の在庫は、オアフ島全体で昨年同月比で17.4%も減少。とくに人気の高い地域であるダイヤモンドヘッドとノースショアではそれぞれ49%減、59%減と半減した。

在庫の状況を価格帯別に見てみると、一番在庫が減っているのは$2ミリオン台で前年比74.7%減、次が$1ミリオン〜$1.5ミリオンで前年比60%減、続いて$3ミリオン台以上で前年比57.3%減となり高価格帯の在庫が特に減少。また$45万以下、$45万〜$60万台の在庫も半減しており、高価格帯と低価格帯で特に在庫が少なくなっている状態だ。

一方のコンドミニアムは、在庫は昨年同月比で40.9%減少。新規物件数は738件で、前年同月比28.1%増となっているものの、入っても売れている状態が続いており、トータルで見ると在庫が減少している。価格帯別では戸建同様に$1ミリオン〜$1.5ミリオンで74.8%減と高価格帯での在庫不足と、$15万ドルが69.2%減、次に$15万〜$30万台が68.8%と低価格帯での在庫不足が目立った。

ホノルルリアルター協会会長のシャノン・ヘブン氏は、
「このデータは、オアフ島の住宅に対する高い需要を満たすためには、より多くの在庫が必要であることを明示しています。専門家であるリアルターと協力することで、適切な物件を探し、激しい競争の中でも最善を尽くすことができます」と述べており、需要が高まり供給が減っている現在はまさに売り手市場。10月もこの傾向は続くと想像される。

現在、ハワイに不動産を保持しており処分したいと考えている方にとっては、まさに今が不動産の売り時だと言えるだろう。

 

2021年8月の不動産レポートはこちらから>>

 

2021年7月の不動産レポートはこちらから>>

 

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