旅行代理店最大手として知られるJTB。そのハワイ支社となるJTBハワイが、ハワイ地元ビジネスや経済界との強いネットワークを通じて、日本からハワイへ進出したいという企業の「事業進出サポート」を手掛けているのをご存知だろうか?
なぜ旅行代理店がこのようなサービスを?という素朴な疑問や事業背景、サービス内容まで、コミュニケーションビジネス営業部のジェネラルマネジャー川鍋経夫さんに伺ってみた。
まずは実際にJTBハワイが手掛けた事業進出サポート事例をご紹介したい。
こちらはJTBが企画からコーディネイト・実際の統括までを行った、日本産鶏卵“TAMAGO”輸出促進イベント『“生で食べられる”日本産の安心・安全な卵をハワイへ』というイベント。
ハワイの人気レストラン「Deck」を会場に、多くの地元メディアやレストラン、インフルエンサー、ホテルなどを招待し、試食会や現地での商談なども活発に行われた。
JTBが携わった領域はイベントの全体企画から会場・機材手配、プレゼンテーションや司会・通訳などのセットアップ、地元メディア・インフルエンサー・現地シェフへのPRとイベント招待、試食テーブルのアレンジやコラボレーションメニュー作りなど多岐にわたり、既存の”旅行代理店”のイメージを軽く飛び越える守備範囲の広さに驚く。
さらに詳しく川鍋さんにお聞きしてみよう。
Q、なぜ、旅行会社であるJTBがこのようなサービスを手掛けておられるのでしょうか?
川鍋さん:
実は我々としてはそんなに変わったことをしているとは思っていないんです。我々のドメインとされる旅行業も、基本的にはお客様個人のニーズや課題を解決する旅行商品をご提供することであって、それを法人のお客様に置き換えただけなんです。 つまり、我々はソリューションサービスの提供を行う企業であって、トラベルはそのツールの一つにすぎません。
Q、今の時期にこういったビジネスに乗り出された理由はなんでしょうか? またどういったポイントでこのサービスが注目されているのでしょうか?
川鍋さん:
外務省の調査では、ハワイに進出している日系企業は約200社(2020年10月現在)あり、新型コロナウィルスの影響を受け撤退を余儀なくされた企業様が多いものの、新規参入も目立ち、その数は以前と変わらないといわれています。
また世界を代表する商圏であるハワイは、これまで好条件の物件を確保するには争奪戦であった中、パンデミック後の現在は以前に比べ良い条件の商業不動産、店舗物件が空いているとも考えられており、“今がハワイ進出のチャンス”と捉える動きも出ています。
一方で、海外(ハワイ)に事業進出するには、やはり一定のリスクが生じます。法務手続きや初期投資はもちろんのこと、オフィスを構え、店舗を借り、スタッフを派遣し、現地人材の雇用や教育を行う。その上でクオリティーを管理し、営業を行う。他国に比べ不動産、人件費、物価の高いハワイでは特に負担が大きく、その一部を現地企業に委託する手法が、それを補うサービスとして注目されています。
Q:JTBのハワイ事業進出サポートプログラムの特徴とは?
川鍋さん:
第一に「すぐ動ける人がいる」ことです。そしてなにより「いつもハワイにいる」ことですね。
総従業員数300名以上の中から現地経験豊富なスタッフが、準備段階からお客様に代わって行います。また、新規事業はPDCAサイクルで成り立ちます。お客様がご不在時の対応はもちろん、事業スタート後も同じハワイで寄り添い、“売り切り型”ではなく継続して事業拡大のお手伝いを致します。ビジネスの特性上、ハワイの新しい情報は日常業務として収集していますし、保有する渡航者のマーケティングデータも皆様のビジネスにご活用頂けることでしょう。
Q:ハワイに事業進出する際、気をつけるべきことは?また具体的にどういった内容でのサポートを依頼できるのでしょうか?
川鍋さん:
まずはハワイの本当の姿を知っていただくことがスタートですね。そのために実際にハワイで事業展開されている方をお呼びし、リアルなハワイマーケット事情を共有いただくようなミーティングもセッティング可能で、お客様に喜ばれています。
ただ、ハワイでの事業展開に成功の方程式はないと思っています。よって我々のサービスの特徴は「共に考え、共に歩む!」。お客様の課題をあらゆる手法で解決するソリューション提供を軸としており、まずはお客様の課題を伺い、共に考え、共にチャレンジします。
ハワイにも各種部門のスペシャリストは存在します。ただ、それを包括的にソリューション提供できる人や組織はなかなかありません。JTBハワイは、全ての案件をワンストップでお受けし、皆様と共に考え、ソリューションサービスをご提供致します。 何でも相談できる「ワンストップソリューションサービス」を是非お試しください。 JTBが保有するサービスとノウハウの最適な掛け合わせにより、お客様の課題解決と事業の成功をサポートします。
具体的なサポート事例として、下記のようにハワイ進出を考えているお客様の農場視察や、コマーシャルキッチン施設の見学などをアレンジ・同行することもある。ニーズに合わせてリアルなハワイマーケットを理解することができるため好評だという。
”共に考え、共に歩む”ワンストップソリューションサービスの具体的な内容としては下記図のような展開となっている。
「どのような業種・業態のビジネスでも、ニーズに合わせてカスタムメイドでサービスご提供が可能なので、戦略を練る前に一度是非お声がけください。」と川鍋さん。
さらには、ハワイだけでなく、ご希望に応じて日本全国合計85カ所にあるJTBの法人サービスを行う拠点のスタッフがお手伝いすることもできるという。
ハワイでも日本でも強いネットワークを築き上げているJTBでなければできないフレキシブルな体制となっている。
川鍋さん:
JTBはハワイで55年以上に渡り事業を展開しており、お陰様でハワイで“JTB”と言えば、まずはお話を聞いていただける方が多いですね。これはこれまでJTBのお客様と関わっていただいた皆様、また信頼を積み上げてきたJTBの先輩方に本当に感謝です。
ハワイにおいても「やはり安心、安全のJTBブランド」として認知されているプレゼンスが弊社の最大の強みです。
ホテルやレストランはもちろん、施設、アクティビティ会社、リテールショップといったビジネスパートナーに加え、現地企業や行政機関、NPO法人等との密接な関係は、日本からお越しの皆様のビジネスにおいて、きっとお役に立てることでしょう。
海外進出にあたり、自社社員を送り込んでゼロから調査することを考えれば、JTBというハワイ地元の経済事情をよく知り、ネットワークを築いている企業にワンストップで依頼するのは、最終的に費用対効果の高い初期投資となるのではないだろうか?
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