ハワイに日本のアニメファンのハートに刺さる本物のアニメグッズショップ「Akihabara Tokyo Store（アキハバラ・トーキョー・ストア）」を開いたビジネスオーナー(以下Sさん）。このビジネスを通じてE2ビザを取得し、日本からハワイに2023年に移住し、現在はハワイでこのビジネスをマネジメントを行っている。そのハワイでの開業・ハワイ移住までをサポートしたのが、ビザ&ビジネスコンサルティングのaiTWorks(アイティーワークス）社の高橋さんだ。

Sさんは「ハワイに住む」をご覧になってaiTWorks(アイティーワークス）社にコンタクトし、移住計画をスタートされたそうだ。
「ハワイに住む」をきっかけにスタートし、実現したハワイ開業・移住ストーリーを、お二人に伺ってみた。

まずはSさんのショップをご紹介しよう。

Sさんがワイキキからも徒歩圏のマッカリーショッピングセンター内に、日本のアニメグッズを販売するショップ「Akihabara Tokyo Store（アキハバラ・トーキョー・ストア）」をオープンしたのは2021年12月。「進撃の巨人」「鬼滅の刃」「ワンピース」などの日本発・世界規模でファンを獲得したアニメの公式のフィギュアやグッズ、Tシャツ、コミックブック、コスプレ用の衣装などがところ狭しと揃う。

編集部:そもそもアメリカへのビジネス進出を考え始めたきっかけはなんだったのでしょうか？　

Sさん:　きっかけはコロナです。パンデミックになって世界が停滞し、みんなが動けなくなってしまった。でも逆に自分は「こういう時だからこそアクションを取るべきだ」と思い、アメリカへのビジネス進出について動き出しました。

ご自身にとって、海外へのビジネス進出は初のこと。コロナの真っ最中だった2021年の夏頃に、aiTWorksの高橋さんに、初めてコンタクトされたそうだ。

最初に決めなければならなかったのは「どんなビジネスでアメリカに進出するか」ということ。これまで様々なビジネスを手掛けてきたSさんは色々なビジネスアイディアを持っていたそうだが、高橋さんとのディスカッションを通じて、ビザ取得の可能性の高さなどの面から「日本から輸入するアニメグッズのショップ」というビジネスモデルにしぼりこんだそうだ。

Sさん:　自分は日本でもアニメ関連のビジネスに関わっていたので、ハワイに旅行で訪れた時にさまざまなアニメ関連の違法コピー商品が、それも法外な値付けで売られているのをあちこちで見て、正直ショックを受けました。こんな値段でコピー品を買わされていて、お客様がかわいそうだと。
アメリカの大手通販サイトでもかなりの量のイミテーションが出回っているのが実情なんだと知りました。

アメリカでの日本のアニメ人気は高い。正規品の商品を求める本物志向のお客様はいるはずだし、パンデミックにより日本に行きたくても行けないコアファンもいるだろう、という考えから、この「日本の本物のレアなアニメグッズの専門店」という業種でアメリカ進出することを決めました。

高橋さん:　アメリカでE2ビザを取得するためには、将来の成長性を感じさせる事業計画を提出する必要があります。アメリカのアニメビジネスはまだまだ成長します。またEビザ申請の書類で、Sさんご自身の過去のキャリアと投資する事業との関連も問われますが、その点でも問題なし。こういった要因を考え合わせて「アニメグッズのビジネス」がE2ビザ取得の可能性が最も高いと考えました。

しかし、Sさんが当初相談した弁護士の先生はこのビジネスでのビザ取得には否定的だったとか。弁護士の先生の見解も人それぞれ。ビザには詳しくてもビジネスのプロではないため、一人の先生の意見=正しいとは思わないほうがよさそうだ。

ちなみに、高橋さんのaiTWorks社では、アメリカでのE2ビザ取得に強い、弁護士や会計士、またビジネスプランナーなどのプロフェッショナルのネットワークを持っている。Sさんも、高橋さんのようにプロとしてチームを組んでいる人に任せることの重要性を痛感したそうだ。

編集部:アメリカ進出の場所としてハワイを選んだ理由は？

Sさん:
今回、アメリカ進出の最初の場所としてハワイを選んだのはいくつか理由があります。

第一に日本とアメリカ本土の中間地点だからです。ここを拠点にアメリカ本土に進出も視野に入れています。まずはECビジネスで、そして将来的にはショップも出せればと思っています。

英語がそれほど強くない自分でも暮らしやすい場所という点でもハワイはやはり良かったと思います。

そして「ハワイに住みたい」と思う日本人の層と、自分の「アニメに強い」という層がまったく被っていなかったことです。ライバルのいないマーケットに、自分の強みを生かして進出できたと思います。

コロナの真っ最中に敢えてアメリカ進出を決め、ハワイ✕アニメというブルーオーシャンにビジネスを絞り込んだSさんの「逆張りの発想」は、これから海外進出したい方にとって多いに参考になるのではないだろうか。



編集部:コロナの中での出店準備から開店までは大変でしたか？

Sさん:　想像以上に大変なプロセスとなりました。

コロナによって物流チェーンが寸断され、ショップ開店のための商品を積んだコンテナがいつ届くのかも分からない。また自分自身の渡航も制限され、行き来もままならないなど、想定外の状態も起きました。

そんな波乱がありつつも、Sさんは2021年12月、無事にショップのオープンにこぎつけた。高橋さんは会社設立や店舗探し、人材確保などの面からSさんをサポート。高橋さんはSさんがビザを取得した後も、事業運営のコンサルティングとしてサポートを続けておられる。

今のところ、お店の商品ラインナップはまだ日本で売れているものをそのままハワイに持ってきている状態とのことだが、立ち上がりから固定ファンもついて話題のショップとなった。2023年3月はハワイ最大のアニメフェス「Kawaii Con」にもベンダーとして出店予定と順調だそうだ。
 

Sさん:
私自身のハワイ生活も少し落ち着いてきたので、これからは商品ラインナップをアメリカ・ハワイの顧客に受けるものへとローカライズさせて、さらにビジネスを盛り上げていきたいですね。

高橋さん:
E2ビザを取得して、アメリカに移住したいという方はたくさんいますが、Sさんのようにご自身の強みを生かしてビジョンと信念をもってビジネスを行う方はやはり強いですね。ビジネスとしての成功と継続が大事だと考えています。M&Aで買収される場合にもご興味のないビジネスをビザ目的だけで購入されるのはおすすめできません。

Sさんに、今回のハワイ進出のための振り返って、今後、同じようにアメリカ進出を考える方へのアドバイスなどをお聞きしてみた。
 

Sさん:
緊急事態の中での移住計画のスタートだったので、わたしの経験は一般的ではないかもしれません。が、一つ言えるのはアクションを起こさないと何も始まらないということです。最初から全てに精通している人はいないし、英語ができても必要な情報にスムーズにリーチできるとも限らない。その道のプロに相談しながら、まずは動いてみることが一番だと思います。

アメリカ・ハワイへのビジネス進出についてご相談したい方は
aiTWorks (アイティーワークス）高橋さんまでお問い合わせを。