実業家 堀 主知 ロバートさんにスペシャルインタビュー 「この青い空を見ると嫌なことも忘れます」

実業家 堀 主知 ロバートさんにスペシャルインタビュー 「この青い空を見ると嫌なことも忘れます」

更新日 2023.08.15

IT業界を経てレストラン経営をする堀さんが、初めての海外出店場所に選んだのがハワイ。 よくよく聞けば、ハワイとは40年以上の付き合いなのだそうだ。

プロフィール 堀 主知 ロバート(ほり・かずとも・ロバート)さん 

1965年米国ワシントンDC生まれ。関西学院大学法学部卒業後、英国ロンドンへの留学を経て、98年サイバードを設立。 2000年ジャスダック市場に上場。05年には世界経済フォーラムより 「Young Global Leaders」の1人に選出された。14年からトリュフ専門レストラン「マルゴット・エ・バッチャーレ」を経営し、22年ハワイに「マルゴット・ハワイ」をオープン。同店は、米国の新聞「USA TODAY」の2023年読者が選ぶハワイベストレストラン1位を獲得した。奥様は元日本テレビア ナウンサーでタレントの永井美奈子さん。長男、長女がいる。

僕自身の「終のすみか」はハワイでしょうね。
その時のために食文化をもっと盛り上げたい。(堀 主知 ロバート)

 
  
 経営するレストラン「マルゴット」をハワイに開けようと決めたのは2021年の夏。そこから物件探しを始めて2022年6月にオープンしました。おそらくハワイの“常識”からすると驚くようなスピード感だったと思います。何かを始めようとする時の、この「ドライブ力」こそが僕の持ち味。ぐっと推し進める底力が海外では何よりも重要だと思います。
 
 ワシントンDCで生まれてアメリカのパスポートを持っていたので、「いつかは海外」というのは頭の中にずっとありました。ハワイとのつながりはけっこう古くて、中学生の時に家族で初めて来た時はとにかく「ホテルがでっかいなあ」という印象(笑)。その当時の日本に大規模なリゾートホテルなんてありませんでしたからね。とにかく日本とは別世界。とても心地よい場所だという記憶は残りました。

 以来、学生時代も含めて毎年のようにハワイを訪れました。2年くらい来ないと「久しぶりだなあ」と感じるくらい。ただ、日本の知人と「移住先」としてハワイを話すと、みんな口を揃えて「メシがね…」と不満を漏らすんです。よし、それなら俺がうまい店を作ろうと(笑)。

 今、ハワイは食文化という点で面白い時期だと思います。新旧含めて優れたシェフが集い、日々変革している。今ではグルメ都市として名高いサンセバスチャンも、ある時期をきっかけに腕に覚えのあるシェフたちが互いに刺激し合い発展していった。もしかして、20年後に現在のハワイを振り返ったら、「あの頃からハワイの食は変わった」と言われるかもしれない。そんな雰囲気を感じて、よしそこにマルゴットも加わろうじゃないかと思ったんです。

 引退した有名シェフ、アラン・ウォンと組んで「アラン・ウォンズ再び」というイベントをやったり、ソムリエの第一人者であるチャック・フルヤとワインの試飲会をしたり。私なりにハワイでチャレンジをしています。

経営する「マルゴット・ハワイ」のスタッフたちが
誕生日を祝ってくれた際のひとコマ。

 
 元々、自分を追い込むのが好きなんですよね。トレイルランや100マイルマラソンも趣味で、大会の前はハワイの山で一晩中トレーニングします。ハワイは自然に触れる機会が多く、他国に比べて圧倒的に安全。害獣も少ない。走りまくって汗びっしょりになって滝に飛び込むなんて、子どもの夏休みみたいなこと、ハワイだとできる。ハワイでどこが好きかと言われたら、ココヘッドを登り切ったてっぺんかもしれない。あの、270度くらい全部が海という景色と最高の風は何にも代え難いです。そして、空がいい。気分が悪い日も、職場に行く車から青空を見たら、元気になる。笑顔になれる。ハワイの青空はほんとに貴重です。

 今後、「マルゴット」は世界中に店を展開すると思いますが、直営は東京とハワイ、あとニューヨークくらいだと思います。そうなると、真ん中のハワイが重要な拠点。僕自身の「終のすみか」になるでしょう。その時のために皆さんと協力して、ハワイの食文化を盛り上げていきたいですね。

「ハワイはトレーニングに最適」と言う
トレイルランニングは、数ある趣味のうちの一つ。
スペシャルインタビュー 石田純一さん編はこちら

関連キーワード

合わせて読みたい記事

各カテゴリーのお知らせを見る

不動産会社・
エージェントにお問合せ
閉じる