2023年7月のオアフ島のハワイ不動産は、戸建住宅、コンドミニアムともに、不動産ローン金利の上昇が重しとなり、販売件数は戸建てが前年比28.2%減コンドミニアムは同18.5%減と振るわない結果となった。
その一方で、戸建てはリスティング価格通りの100%で売買が成立する買い手と売り手のバランスが回復してきたことを印象づけた7月となった。
ホノルルリアルター協会による2023年7月のマーケットレポートサマリー
- 戸建住宅の販売数は224軒、前年同月比で28.2%減少
- 中間価格は前年同月比1.6%減で$1,090,000
平均価格は前年同月比4.4%減で$1,270,421
売出期間は先月よりも1日短くなり16日間 - コンドミニアムの販売数は422軒、前年同月比で18.5%減少
中間価格は前年同月と同じ$500,000
平均価格は前年同月4.5%増で$$617,683
売出期間は先月よりも2日短くなり16日間
中間価格
戸建ての中間価格が先月の$1,050,000から$1,090,000と4万ドルの上昇を見せた一方で、コンドミニアムは$510,000から$500,000と1万ドル下落となった。ちなみに中間価格の過去最高額は、戸建てで2022年5月の$1.153ミリオン、コンドで2022年6月の$534,000となっている。
2023年2月をピークに売出し期間の短縮化が続く
売出し期間については戸建て、コンドミニアムともにがそれぞれ先月に比べて戸建てで1日短縮され16日、コンドミニアムで2日短縮されて16日と、去年秋並みのスピード感に戻ってきている。
戸建てでリスティング価格と実売価格との差がなくなった
7月の特筆事項としては戸建ての希望売出し価格に対して、100%の価格でのオファー売買となったこと。赤のラインが100%(希望価格通りで売れたということ)。緑のラインが戸建て、黄色のラインがコンドミニアム。
戸建てに関しては2022年の7月以降、希望価格を下回る売買の比率が上がり2023年の1月・2月では希望価格より4%低い、買い手市場のマーケットとなっていた。それがこの7月で100%のライン、つまり売り手と買い手のバランスが取れたマーケットへと戻ってきた。今後の動きを注視したい。
編集部からのお知らせです!
【9月9日に東京・日本橋で開催!】
第8回ハワイに住む主催「ハワイ不動産・移住・ビジネス進出」セミナー
残席わずかとなってきました。お申し込みはお急ぎください。