”アメリカ全土で保険料が大幅値上がりの背景とは?今こそ保険の見直しをおすすめします!”山内美央子さん (保険エージェント ジョン H.コナース保険会社所属)

更新日 2024.03.28

 

2023年以降、アメリカの保険各社が大きな保険料の値上げに踏み切っています。いったい、アメリカの保険業界になにが起きているのでしょうか?また高騰する保険料への防衛策とは?

保険エージェントの山内美央子さん (ジョン H.コナース保険会社所属)に最新情報について、インタビューしました。

美央子さん:

「前代未聞と言えるほど、保険を取り巻く状況が大きく状況が動いています。そんな今だからこそ、ぜひ保険の見直しをおすすめします。」

保険専門家:山内美央子さん(John H.Connors保険会社) 

プロフィール 日本生まれ。青山学院出身。ハワイ在住20年。ハワイ州損害保険・生命保険ライセンス保持。(企業保険以外の損害保険や、生命保険、健康保険等も取り扱う)また飲食店や小売店など日本企業のハワイ進出時に携わった実績も多々あり、飲食コンサルタントでもある。日本語・英語共に担当が可能なバイリンガル。ハワイ大手保険代理店、ジョン・H・コナーズ社在籍。

アメリカで保険料が歴史上2番目に大幅な値上がり!その背景とは? 

美央子さん:

2023年、アメリカでは保険料の大きな値上げが行われました。財物保険(建物・所有物などに対する保険)は過去2番目に大きい、平均30%もの値上げ率となりました。保険の更新時にその値上がり額に驚いた方も多いのではないでしょうか?

その理由としては、2021年、2022年にアメリカそして世界各地で起きた大型ハリケーンや大規模な山火事などによる自然災害、またフロリダ州で起きたコンドミニアムの倒壊事故などが多発したことです。
これらの災害や事故により全米で保険金の支払いが急増し、総額で3150億ドル(約40兆9,500億円)もの保険金が支払われ、保険市場の資本金が一気に17%も減少したと言われています。このような状況を受けて2023年に、各社大きな値上げに踏み切らざるを得ない状態になったということです。

写真はイメージです

今までは、ハワイは大きなハリケーンや地震などの自然災害の少ない場所として知られて来ました。しかし、日本でも大きく報じられたように2023年にはマウイでの大火事が起きました。マウイの火災で焼失した財物だけでも55~60億ドル(約7150~7800億円)と見積られています。

株式市場のように保険の市場も上がり下がりはありますが、保険料が落ち着いてくるには少なくとも今後数年はかかるだろうと予測されています。

現在の保険料や補償内容は適切ですか?
見直しをおすすめする理由

例えば以前よく言われていた「保険に加入していても、保険を使わなければ、保険料は下がってくるもの」という常識も、最近では通用しなくなってきています。

逆に、保険会社も時代や顧客のニーズに合わせた商品や、ニッチなマーケットに対応する商品を続々と開発しています。過去に購入した保険を見直さずに更新している方は、よりよいプランがあるかもしれません。

私はビジネス保険や、損害保険、コンドミニアム保険、ホームオーナーズ保険など、幅広い保険を扱う総合保険エージェントですので、どこか1社だけの保険をご紹介するのではなく、数多くの保険会社の中からそのお客様にとってベストなものをリサーチしてご提案することができます。


ご相談やお見積もり、また保険の購入に関して、手数料は全くかかりません。”必ず保険料が下がります!”とお約束できるわけではありませんが、下げられるケースが多いです。少なくとも、今の保険が妥当なのか、また同額ならは補償内容をさらに充実したものに切り替えられないかなどの確認ができるだけでも良かったと思っていただけると思います。ぜひお気軽にご相談下さい。

ここからは少し具体的な保険について状況をお伝えします。

写真はイメージです

マスターインシュランス保険、ホームオーナーズ保険

マスターインシュランス保険とは、コンドミニアムの管理組合が建物全体に対して加入する保険のことです。こちらの保険への加入が近年どんどんと難しくなり、財物保険の保険費用が高騰しております。厳しくなっているだけではなく、保険会社からの免責額の設定額が以前とは比べ物にならないほど高額設定となっております。マスターインシュランスの免責額はオーナーへ請求が行くため、それを補う条項が付いているホームオーナーズ保険の補償額もそれに合わせ上げる必要が出てきているのが現状です。

そのため戸建て住宅やコンドミニアムを所有する方が加入するホームオーナーズ保険も値上がりをしています。本来は建てられたばかりの新築コンドミニアムであれば保険料は安いのではという感覚ですが、新築であってもクレームが続いているコンドミニアムなどは保険料が高くなっていたり、加入が厳しくなっているのが現状です。以前は住宅保険を探す際に、4社ほどの保険会社から比較ができていましたが、現在では2社ほどからしか加入ができなくなるなど、コンドミニアム保険から撤退もしくは一旦中止を検討する保険会社が増えました。


さらに保険申請の免責額が上がっており、以前は$500以上の被害が出れば保険申請できたものが$1,000もしくは$2,500以上になったりと、保険会社も全般的に商品設計を厳しめに変更しています。


保険は毎年同じ会社で買い続ける必要はありませんし、各保険会社ごとに強いところ・弱いところがあります。ご自身の所有するコンドミニアムやユニットの心配な点を重点的にカバーする保険をお選び下さい。

ビジネス保険

ビジネス保険はトラブルがあった時に会社を守るための保険です。業種や事業規模に応じた最適なプランを選ぶ必要があります。

商品・内装・機材などの所有物がダメージを受けた場合の財物保険、トラブルで一時休業となった場合の収入保険、また敷地内での顧客の怪我などによる責任保険(Liability)など各種の保険がありますが、パッケージで申し込めば割引になるケースもあります。一般的にビジネスの規模が大きく、支払っている保険料が大きい企業ほど見直しによる保険料の値下げが出来る余地が大きいです。

実際に新規にご相談へいらしたお客様で、事業スタート時から継続していたビジネス保険を見直したところ、約半額にまで保険料を削減できた方もいらっしゃいましたので、この際にご検討なされてはいかがでしょうか。

また保険会社の中にはレストラン向け、ビューティー系のサロン向けなどニッチマーケットに特化した保険の新商品もどんどん出てきます。お問い合わせいただければお客様のビジネスに最適な保険商品をリサーチしてご提案いたします。

保険選びの際に、ぜひこの3つのポイントをご確認下さい

1、必ず一人の担当エージェントを決め、複数社からの相見積もり依頼し比較をしてもらうこと

前述の通り私は保険代理店のエージェントとして複数の保険会社の商品からベストのものを選択してご提案することができます。知名度があるとか、前から使ってるから、ということではなく、必ず相見積もりを取って、比較してから決めることが重要です。

2、何かあったらすぐに連絡できるエージェントを選ぶこと

保険購入後でも、必要に応じて気軽に相談できるエージェントをお選び下さい。買う時そこまで深く考えずに買っていた、という方も多いのですが、買ってからも質問や依頼が出てきます。保険のお申し込み後も保険に関する質問や依頼に対して早く対応してくれるエージェントを選ぶことが大切です。 

3、保険の申請(クレーム)の際の対応がよい会社を選ぶこと

トラブルが起こり保険申請をしたときこそ、保険会社の質が問われます。対応がよく、早く動いてくれる保険会社はどこなのかを見極めて、申込むことが重要です。そういう実態を共有してくれるエージェントかどうかも大切なポイントです。また、保険を申請するときというのはお客様は事故が予想外の事態に見舞われ、ストレスを強く感じられている時です。そんなときだからこそ、私はお客様に寄り添い、迅速なサポートを行うようにしています。


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美央子さんが所属するジョン・H・コナーズ社は、創業40年以上を誇るハワイ大手の保険代理店です。ハワイ州内大手企業の担当も多く、個人・法人共に実績があり、損害保険、住宅保険、ビジネス保険、自動車保険、生命保険、健康保険などを広く取り扱っています。

大きく動いているアメリカの保険業界。長く同じ保険に入っている方、勧められるままに保険を買っていた方、いまこそ見直しのタイミングです!

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