全米の不動産情報や統計などを掲載しているRealtor.comが、分析の結果、アメリカにおける不動産の売り出し開始に最適な週は「4月14日から20日である」と発表した。
 

通常、アメリカの不動産価格は春にハイシーズンを迎え、売買価格は6月に最も高くなると言われている。ではいつ売り出しをスタートするのがベストなのか？に対する答えが、この「4月14日から20日」の1週間であるという。

分析では、この1週間が、以下の5つの点の組み合わせの最適な組み合わせを実現していることが分かった。
 

■リスティング価格が他の時期の中間価格を上回る:
4月14-20日の間に新たに売り出された住宅は、他の時期の住宅よりも高額でリスティングされる傾向があり、通常は年初より10.4%高い。結果的に、全米のリスティング中間価格よりも平均で7,400 ドル高くなっているという。

■バイヤーの需要が高まる週である:
この期間には住宅の購入を検討する人が多い。同週のRealtor.comの閲覧数は、他の年の平均週と比較して22.8%増加するなど購入への興味が高まる週である。

■売買契約完了までの期間が短くなる:
この週の住宅は年間平均よりも約17%、つまり約9日早く販売される。

■競争がそこまで高くない: 
4月に市場に出ている住宅は、平均的な週と比較して売り物件が13.7% 少ない。

■値下げして売買される物件が少ない: 
売り物件が少なめな時期なので、売り手が優位なマーケット時期となり、売り出し価格以下での契約する可能性が低くなる。

つまり不動産売買を中断する人が多い年末年始のホリデーシーズンに停滞を見せた後、最も価格が高くなり競争が激化する夏までの「最適なすき間」とも言えるのが4月のこの週であるということになる。

もちろん夏に不動産を売り出すのも遅いわけではない。しかし物件が増加し、購入者も増えるため、価格が高くなる可能性と同時に、自分の物件が他と比較されて売却までの期間が延びる可能性があるということになる。


可能全米での不動産在庫は依然としてパンデミック前の水準を約40％下回っており、市場在庫は減少している。それはハワイでも同じで、2021年の枯渇状態ほどではないものの、コロナ前に比べると下回っている状態が続いている。
 

アメリカ政府の金利引下げがスタートすれば、アメリカ国内のローンバイヤーの動きも再び活発になる。
いずれにしても、現在ハワイ不動産を所有していて売りどきを考えておられる方は、この4月を検討してみるのもよいかもしれない。

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