日本の最近のお墓・お葬式事情
日本のお墓事情も最近は大きく変化しています。日本社会や家族のあり方を反映し、旧来のお墓やお葬式のあり方を望まず、新たな選択肢を求める人が増えています。
- 自分らしいお墓、個人墓・合葬墓などお墓ニーズの多様化
少子化・単身世帯の増加に伴い、昔からあった家単位、かつ大きく立派な墓石を構えるのがよしとされていたお墓の文化がだんだんと薄れています。個人墓や夫婦墓、合葬墓、またペットと一緒のお墓に眠りたいという方、マンション型や壁面型の簡易な合葬墓でいいという方など、その選択肢も増えています。 - 永代供養墓の人気
日本では墓守りがお墓を管理していくことが慣例でしたが、墓守を託す親族がいない方の比率が増えています。これにより、後継者のいない人々の間に永代供養墓へのニーズが高まっています。しかしながら日本では、寺院や霊園にもよりますが”永代供養”と言いながらも、個別に供養される期間は数十年となっており、その後は合祀されてしまうことが一般的です。 - 維持管理の問題・墓じまいの増加
高齢化や核家族化の進行により、お墓の維持管理が難しくなっています。墓守りがいなくなり、連絡の取れなくなったお墓は合祀されてしまうことが多いため、そうなる前に自主的に墓じまいを行う方も増えています。これに伴い、法的な手続きや費用についての相談が増加していると言われています。 - 寺院などへの檀家費、法要費などの負担を避ける傾向に
お盆やお彼岸などの法要にかかる費用、またお墓を管理する寺院への檀家費などの継続的な費用、また檀家としての義務が少子高齢化の中で負担になっており、避けたいという傾向にあります。 - 自然葬への関心の高まり
「死んだら自然の中に還りたい」と考える方が増え、散骨、樹木葬や海洋葬などの人気が高まっています。日本古来のしんみりとした雰囲気の墓地を避けたいと思う方が増えているようです。 - お葬式、葬儀のスタイルの変化
日本では昔ながらの仏式のお葬式、多くの弔問客を迎えるスタイルのお葬式が減少しています。直葬(通夜や告別式を行わずに、直接火葬場へ行き遺体を火葬する形式)や家族葬(小規模で家族親族のみのお葬式)を選択し、親しい人だけで”故人をいたむ”時間を持ちたい、また形式的な葬儀を避けたいと思う人が増えています。
ハワイの最新のお墓・お葬式事情
上記のような日本のお墓事情や社会情勢の変化を踏まえて、日本在住の方が日本にいながら生前に購入することもできるハワイのお墓の人気が高まっています。この章では日本とは大きく異なるハワイのお墓・お葬式事情、また最新のハワイの霊園情報についてもお伝えします。
- 国籍や宗教の制限がゆるく、外国人でも購入可能
ハワイは移民が多く、住民の国籍や宗教も多様で、他者に寛容な文化があります。それぞれの宗派が信者の方向けに運営している墓地もありますが、宗派や国籍に関係なく無宗教の方や他宗教の方などもひろく受け入れるお墓・霊園があります。また埋葬方法としては火葬とともに土葬も行われます。 - 墓守り・管理費用が不要な霊園が多い
ハワイのお墓の多くは、初期購入費用のみで、永続的な管理費や維持費が発生しないケースが多いです。後継人がいなくてもずっと霊園側がケアを行ってくれます。墓守りが要らないという理由でハワイのお墓を買われたシングルの方やお子さんに迷惑をかけたくない方からの「肩の荷が降りた」というコメントも多いそうです。 - 永久に合祀されない本当の”永代供養墓”が購入できる
ハワイの主要なお墓は一般的に、永代供養墓は文字通りの永代供養で、墓守りがいなくてもその後もずっとその同じ場所に眠ることになります。その点において、人々の考える本当の”永代供養”がハワイにはあると言えるでしょう。日本の多くの霊園のように永代供養を謳いながら、一定期間後は合祀されてしまう形式ではありません。
- 昔ながらの家族の慣習に縛られない自由なスタイル
ハワイでは、日本のように戸籍などの制度的な縛りによる制約が厳しくありません。事実婚、同性婚など、日本では正式に婚姻関係が認められていないカップル、また婚家や実家の墓に入りたくないから分骨してほしい、夫婦二人きりのお墓やペットと一緒のお墓がいい、などさまざまな理由でハワイのお墓を選ぶ方がいるそうです。
- 風光明媚、明るい雰囲気の墓地が多い
ハワイらしく海が見えるお墓や、ヤシの木、ハイビスカスなど南国の花々に囲まれたトロピカルな雰囲気のお墓が人気です。また墓石もシンプルなものから、ウミガメやウクレレ、フラガールなど、ハワイらしく楽しいデザインを施した墓石のお墓をデザインしたり購入したりできます。
- お墓参りを兼ねたハワイ旅行を楽しめる
生前購入された方は、ハワイ旅行のたびにご自身のお墓を訪ねたり、亡くなった後はご家族がお墓参りを兼ねてハワイ旅行に来られるなど、お墓参りが楽しくなるのがハワイのお墓のメリットの一つです。ハワイ好きな方の中には、「ハワイのお墓」や「ハワイのお墓参り」をきっかけに一族が年に一回は集まって旅行する習慣を続けてほしいという思いからハワイのお墓購入に踏み切る方もおられるそうです。
- 購入や納骨なども日本語対応可能
ハワイにはお墓の日本語でのお墓の販売や納骨などのサービスを提供している霊園や関連業者さんが多いです。言語の壁に悩むことなく手続きが可能です。
- ハワイならではのお葬式スタイル
ハワイは多国籍、多宗教の人が集うため、葬儀のスタイルもさまざま。日本のように亡くなった直後にお通夜、お葬式を行う日本式葬儀もありますが、亡くなってからしばらくたってからセレモ二ーを行うケースも多いです。その際も、仏式のお教とハワイのフラやチャントがミックスされていたりと、故人の人生を”祝福する”ような明るいセレブレーションの意味あいで行われることが多いです。服装も喪服など黒い服以外のアロハシャツやカラフルな服装で参列したり、レイを贈ることも多く、自由なムードです。
日本人でも購入できるハワイの代表的なお墓と費用の目安
ザ・バレー・オブ・ザ・テンプルズ
ハワイの海や青空が広がり、一年中トロピカルな花が咲く暖かい場所、オアフ島東側のカネオへにあり、”世界で最も美しい霊園”と呼ばれる霊園が「ザ・バレー・オブ・ザ・テンプルズ」です。緑豊かなコオラウ山脈のふもとにある 東京ドーム約20個分にもおよぶ広大なこの永久管理霊園は「永遠のパラダイス」とも呼ばれています。アクセスはワイキキからだと車で約30分ほど。あのハワイの平等院がある場所といえばおわかりになる方もいらっしゃるのでは??
国籍・居住地、そして宗教を一切問わず、どなたでもウェルカムのこの霊園をおとずれた方は、その平和で温かい雰囲気を感じられることでしょう。日本からの分骨・散骨も可能です。
この霊園のご紹介ビデオをご覧いただければ雰囲気をかんじていただけるのではないでしょうか?
こちらの霊園で、日本人の方に向けて販売を担当されているのが花水恵美さんです。オンラインでの見学、LINEやZOOMでのご相談、またお墓の購入はクレジットカードでもOKだそうです。
ハワイらしいウクレレやパイナップルをデザインしたお墓や
フラガールのデザインのお墓
また命日の代わりにご夫婦の結婚記念日、ペットのお名前などを墓石に彫る方もいらっしゃるなど、購入される方みなさんが、自由にご自身のスタイルを大切に選ばれています。
ザ・バレー・オブ・ザ・テンプルのお墓の価格の目安
もっとも手頃なガーデン散骨プランなら2000ドル台から。
墓石のあるタイプで
1名用でお墓の価格+諸経費を入れて約10,000~
2名用でお墓の価格+諸経費を入れて約18,000~
4名用でお墓の価格+諸経費を入れて、
費用はこちらの公式ページから御覧ください。※
価格はダイナミックプライシング方式といって残り少なくなってくると高くなる方式となっていて不動産のように値段が上がる傾向にあるのだとか。
購入はお早めがおすすめだそう。
※価格は予告なしに変更されることがありますので、最新の価格はお問い合わせください。生前購入の方には支払い方法により5%か ら20%までのディスカウントが適用されます。
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ハワイアンメモリアルパーク
ハワイ最大の霊園「ハワイアン・メモリアル・パーク」。こちらもワイキキから車で約30分、カイルアとカネオヘの中間に位置するカネオヘ湾を見晴らすハワイらしい景色に囲まれた霊園です。こちらも国籍や宗教、人種にとらわれないハワイらしい平和な霊園です。
日本人の方が購入可能な霊園となっています。緑に囲まれた静かな霊園内は24時間管理されており、お供えの花々と鳥の声が聞こえるハワイらしさあふれる霊園です。
こちらの霊園の販売を手掛けておられるのが日本人の徳山まことさんが代表を努める「アロハフレンド社」です。
開発及び管理運営企業は全米に450霊園と1500の葬儀場を持つ、全米最大手の信頼の厚い会社で、霊園内にはホノルル警察の職域墓地や軍関係の墓地もあるので、将来にわたり安心してお墓を託すことができますね。
最近、「アロハ・フレンド」社が独占販売で海の見える希少な新区画が売り出しになりました。こちらは芝生墓タイプ。
ハワイアンメモリアルパークお墓の価格の目安
こちらの墓地は最大2名までの骨壺が埋められるタイプで、1区画での埋葬権は
一人で$9,600~、
二人で$17,200~となっています。
お墓はアメリカ式で、芝生の上に墓標(プレート)を設置するタイプ。墓標は40cm×60cm、区画は50cmx137cm。有料で花瓶を追加で加えることもできます。
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またアロハフレンド社ではダイヤモンドヘッド・メモリアルパークなどの霊園のご紹介もできるそうです。徳山さんにお気軽にお問い合わせください。
ハワイのお墓購入よくあるQ&A
- オンラインで霊園やお墓の見学はできますか?:上記でご紹介した霊園は、日本人担当者の方が、日本語で、オンライン見学や購入手続きのサポートなどを行ってくれます。日本にいながら、購入まで完了することも可能です。
- 現地での見学と購入はできますか?:ハワイを訪れた際に霊園ツアーに参加し、気に入った場所を選ぶことができます。やはりその場に立ってご自身の目で選びたい、という方は、ハワイ旅行を兼ねた霊園ツアーをおすすめします。
- どのようにお骨をハワイに持ってきて納骨するのですか?: 基本的にどなたかに遺骨をハワイまで運んでいただく必要があります。ご親族に託しておく、またはシングルの方の場合、”死後事務委任(葬儀・埋葬の手配:葬儀の形式や場所、埋葬方法についての希望を実行してもらう、遺品整理、各種届出・手続き、相続手続きの補助などを生前に手配しておくこと)”で、しかるべき人や業者に移送を依頼しておく形となります。飛行機で遺骨を運ぶには粉末状にしておく必要があるなど、移送のルールがありますので、上記の専門家にご相談ください。
- ハワイのお墓は相続税の対象になりますか?: ハワイのお墓は相続税の対象にはなりません。よって、ご本人が生前に購入しておくほうが、ご遺族が相続後の遺産で購入されるよりも税の支払い額が押さえられ、節税効果があります。
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ハワイでお墓を持つことは、ハワイが好きでハワイに永眠したい方や、また将来的なコストを抑え、遺族に迷惑をかけたくないと思っている方にとってはシンプルかつ有効な選択肢となり得ます。興味がある場合は、具体的な霊園や価格について、日本語が通じるハワイの専門企業・専門家に直接問い合わせしてみてください。
記事内でご紹介したハワイ在住の日本人のお墓のスペシャリストはこちら