ウィリアム・”ビリー”・ロビラード。ハワイの住宅不動産で活躍し続けるハワイのトップリアルターの一人だ。
 

自他共に認める愛妻家として知られるビリー氏。 けれどインタビューを重ねるにつれ、いわゆる愛妻家という枠には収まらない2人の姿が見えてきた。 独自の関係性を持つお2人の関係について伺った。

すべてはここから始まった
僕の殻を木っ端微塵に打ち砕いた
衝撃的な光の存在　　（ビリーさん）

「とにかく彼女は、すごい」ビリー氏はいつもそう言って奥様のことを話し始める。

「彼女ほど自分自身を喜ばせることにためらいのない人を見たことがない。彼女は思いを遂げる人。どんな小さな思いでも必ず成し遂げてしまう。清々しいほど自分自身を信じきっている」ビリー氏がそう語る傍らで声高らかに笑ってうなづく奥様のエミさん。

　結婚して間もない頃、「いつか必ず成功してエミを幸せにするからね」と言ったビリー氏に「よくわからない未来の成功に興味はない、今すぐできる成功をし続ければいい」と応えたのだそう。「衝撃でしたよ（笑）。エミにとっての成功は今、目の前にある思いを遂げること。そこに意味があって、その結果にはそれほど頓着しないらしい（笑）。彼女はいつも楽しげで現実的で、一緒にいると何でも成し遂げられそうに感じる。」
　

   地に足のつかない夢は見ない、今すぐ成し遂げられることを重ね続けて来た結果が今なのだとハッキリ言い切るエミさん。
「私の心は概ねいつも健康、心が喜ぶことしかしないから」と簡単に言ってのける彼女。しかしそこにはとてつもない勇気と自分を信じる力があるのだとビリー氏は言う。

　「エミという〝生き方〞に出逢って僕の人生は大きくポールシフトしました。エミはまだ見ぬ未来の為ではなく、今目の前にある喜びに積極的であることに意味があると言い切ったのです。未来はある日突然やってくるものじゃない、宙に浮いた夢ではなく、今日の喜びが連続する先にあるもの。地続きの現実なのだと」

　本当に望む結果を得たいなら、結果など気にせず今を生きろと言い切る人間に初めて出逢ったと言うビリー氏。自分の利益を度外視して、徹底的にお客様にとっての最善にこだわる仕事の仕方を信条とするビリー氏のスタイルが出来上がった陰には、このエミさんの影響力が大きく関わっているという。

　「僕が仕事するとき、僕の意識は100パーセントお客様にとっての最善に向かっています。自分の利益を削ってでもお客様にとって有利に話を進めることにこだわり抜いています。自分のことを考えたら仕事しにくくなってしまう。お客様にご満足頂き喜んで頂くことが最優先。そこまで喜んで頂けてはじめて、それに見合った報酬を僕は堂々と受け取ることができるのです」

ビリー氏のこのスタイルには特徴的な結果が伴うのだという。
「図ってそうしているわけではありませんが、僕は自分から仕事を取りに行ったことがないんです。お客様の方から来てくださる。人が人を連れてきて下さるパターンが圧倒的に多い。人が人を呼ぶ。その輪がどんどん広がって、いつしか皆が繋がっている。そして、なぜかその輪の中心にエミがいる（笑）」

　ビリー氏曰く、『エミはなんの肩書きも持たない、主婦ですらない人』だという。「エミはエミであることが仕事、エミが横にいるだけでとてつもない影響力をおよぼしてくれる。今僕がここに立っているのはエミの強靭な影響力の賜物です。僕1人では簡単にブレてしまう（笑）。僕にはこれといって誇れるものなどないけれど、結婚だけは胸を張って誇れる人生最大のヒット！」と言って満足げに微笑むビリー氏。そこに「選んだのは私だからね」とすかさず釘をさすエミさん。

　ピッタリと息のあったお2人の掛け合いは周囲にいる者をも巻き込んで幸せにしてしまう力がある。その結果が人の繋がりを生み、彼をトップリアルターと呼ばせるまでに至らしたのだろう。



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