ハワイで暮らすうえで欠かせない住宅のメンテナンスとリフォームが必要な際の注意点についてご紹介します。
ハワイで住宅購入後は定期的な点検を
住宅にはトラブルがつきもの。築年数の長い住宅も多いハワイでは、トイレや浴槽、シンクの水漏れ、詰まり、汚水の逆流など、特に水回りに問題がある場合が多いようです。
ハワイの建物はトイレと浴槽が同じバスルームにあることが多く、パイプが一体化されていることもよくあります。この場合、トラブルが拡大すると、トイレだけでなくバスルーム全体の工事に発展することもあります。日頃から水漏れや壁のシミ、亀裂、膨らみなどに注意を払い、必要ならプロによる点検やメンテナンスを行うことが問題を最小限に留める秘訣です。
住宅の素材や機器には寿命がある
日頃から住宅に使用される素材や、機器の寿命を把握しておくこともメンテナンスのうちです。水回りに使うコーキングは通常使用の場合寿命は10年程度です。床や便座、窓などの設置面などにも同様の素材が使われているため、痩せてすき間が出来ると水漏れの原因ともなるため定期的な取替えが必要です。
また窓設置型のエアコンは5年以上前の古い製品の場合、冷却水が外に流れる仕組みになっており、コンクリートを侵食する恐れがあるので取替えがお薦めです。
冷蔵庫やコンロ、洗濯機・乾燥機などが古い場合、「エナジースター」レーティングが付いた新製品に替えることで電気代の節約になる場合もあります。
工事は政府の許可が必要な場合も
家のリフォームで間取りに手を加えたり、電気工事や水道管工事を行ったりする場合は、市郡政府の許可が必要です。これらの工事を行う場合は許可取得までかなり時間がかかります。またコンドミニアムやタウンハウスでは、建物の管理人や管理組合等の承認が必要な場合もあります。
リフォームする場合、各工事施行人の確保・雇用や予算、工事スケジュールの手配や管理も必要です。工事では工期の遅れや物品の破損など不測の事態が発生することもありますので、自分で管理する自信がない場合、責任を持って工事や予算の管理をしてくれるコントラクターやデザイナーに依頼するのも手です。どちらの場合でも契約前に免許の有無や過去の施工経験を確認しましょう。
■予算と工期について
リフォーム工事を行う際、ハワイでは政府からの許可取得から、工事の施工、資材の発注までペースが遅く、迅速に作業が進むことが多い日本とは違い、通常は長い時間がかかります。
予算は工事内容により異なりますが、あらかじめ用意できる資金を把握し、数人のコントラクターやデザイナーに費用および工期の見積もり依頼すれば、リフォームがよりスムーズに進みます。
【メンテナンスのチェック項目】
- 壁の継ぎ目はまっすぐか、隙間はないか?
- ドアは水平か、壁との間に隙間がないか? 建物のゆがみや施工状況が分かる場合も。
- 窓は閉まるか、鍵が正しく閉まるか? 不自然な隙間がある、鍵が閉まりにくい、緩すぎるのは雨漏りの原因に。リールが上手く回らず磨り減っているのは雨の吹き込み原因に。
- 水道の元栓はコック型か? 回すバルブ型は繋ぎ目部分から水漏れしやすい。
- ドアにシロアリは潜んでないか? 建材やアンティーク家具に潜んでいる場合も。