今回のハワイビジネス最前線 インタビューでは「SALVAGE PUBLIC サルベージパブリック」をフィーチャーしてお送りする。
サーフィンやキルトなどハワイの古き良き文化を現代の技術で伝えるのがコンセプト。日本でも人気上昇中のアパレルブランドを創業したのは3人のローカル男子だ。
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ーこのブランドを立ち上げた理由は?
ナパリ「我々3人は皆、ハワイ生まれハワイ育ちで、ジョセフと僕は高校の同級生でした。ジョセフは米国本土で商業不動産業界、僕はハワイで弁護士に、ノアはハワイの建設業界で働いていました。2012年にジョセフがハワイに戻ってきて再会したら、高校時代に好きだった服やアートの話で盛り上がって」
ジョセフ「弁護士もいるし事業にできないかという話になりました。それなら、新しいアパレルブランドを作ろうと。有名サーフブランドをはじめ、色々なブランドの服に馴染んできましたが、三十代になって見ると、変わり映えせず退屈に感じて。自分たちが着たいと思う服を作りたいと思いました」
地元アーティストとコラボレーションした
オーダーメイドの空間となっている。
ーブランドコンセプトは?
ナパリ「僕らが育ったハワイの雰囲気=バイブスを大事にしたかった。伝統的なハワイ文化、サーフィンと自然、そしてダイヤモンドヘッドやホノルルの街の文化、それらを融合して表現しており、ブランドのロゴもダイヤモンドヘッドをモチーフにしています」
ジョセフ「ブランド名のサルベージは元々、失われたものを取り戻す、復旧するという意味。古き良きものを僕らの手でパブリックなものにする=社会に送り出すのがコンセプト。ハワイは全てをミックス=融合する文化です。人種も文化も、食事だってね。ハワイの文化を融合して、最新の技術で世に送り出す。それがサルベージ・パブリックです」
カパフル店の外壁を彩るデザインは、フォトジェニックスポットとしても注目を集めている。
ーハワイ伝統のキルト模様も取り入れていますね。
ジョセフ「実は僕の家系は代々キルトを制作し販売してきた一族です。キルトは伝統工芸で、ものによっては制作に10年以上かかる。それでは正直、現代のスピード感にはついていけません。最新の技術でキルトの精巧なデザインを再現しながら、現代風にアレンジするのが僕らの仕事。キルト模様はブランドロゴに継ぐ第2のアイコンになっています」
ナパリ「徐々に人気になっているレディースコレクションにも、キルト模様が取り入れられています。トートバッグは一番人気ですし、キルト模様のブランケットも素材は最新のもの。定番商品になっています」
ーデザインは誰の担当ですか?
ナパリ「それも3人で担当します。ブランドコンセプトは共通認識として持っていますが、それぞれの個性、強みがあります。皆でデザインを描いて持ち寄り、議論を重ねます」
ジョセフ「ミックス=融合がブランドの基本だから、デザインも個性をミックスするんです。ぶつかることもあるし、互いにダメ出しすることもある。それがデザインの面白さになっていると思います」
ー日本にも積極的に商品展開していますね。
ナパリ「以前は、日本人観光客が多くファンになってくれてハワイの店舗に来てくれました。けれどコロナ禍以降ハワイに来る機会が少なくなった。そんな日本のファンに商品を届けたいと思い、オッシュマンズなど日本企業と提携して商品を輸出しています」
ジョセフ「日本だけのオリジナルデザインも制作して、ファンには喜んでもらっています。現在はオンライン販売も整備して、世界中からご注文いただけます」
ー今後の目標は?
ナパリ「機会があれば、多店舗展開や米国本土や日本など海外での店舗展開も検討したいと思っています」
ジョセフ「それには、春夏、秋冬の新作デザインをコンスタントに送り続けることが大切。僕らが学生時代にサーフブランドを着こなしていたように、自然にローカルたちの生活に馴染んでいければと思います」
STORE INFORMATION
カパフル店:3318CampbellAve.
サウスショアマーケット店:1170AuahiSt.
https://salvagepublic.com


