ハワイでビジネスを始めるにあたり、オフィスや店舗を借りる際の注意事項を説明します。
ハワイの商業不動産エージェントを探す
一般の不動産と違い、商業不動産物件を探すのは容易ではありません。そんな時、頼れる存在となるのが、商業不動産のエージェントです。商業不動産物件には、専門の検索方法があるため、商業不動産の扱いに慣れたエージェントを探すことが大事です。
商業不動産エージェントは、契約成立後、借り手側ではなく貸主側から手数料を受け取るため、借り手側は、物件探しや内覧、貸主側エージェントとの交渉などを手数料を払うことなく任せることができます。商業不動産の内情を熟知し、難解な契約のプロセスを導いてくれ、場合によっては、家賃の交渉が可能な場合もあるため、エージェントを雇うほうが得策です。
リース契約時に発生する費用
一般的にハワイでオフィスを賃借する場合、契約の際にデポジットと呼ばれる前払い金と、1ヶ月分の家賃を払い、その後は毎月の家賃を払います。契約更新の際も、更新料などは通常かかりません。
しかしリテール(店舗)の場合は、複雑になり、基本賃料にプラスして、共益費や固定資産税、PR料金、広告費、電気料金等ユーティリティーなどを払う場合もあります。または開業後は毎月の売上のパーセンテージを支払う場合もあります。
ハワイの商業スペースは借りる?買う?
ハワイでは、オフィスや店舗スペースは、一般的に借りる(リースする)ことがほとんどです。機会があれば購入することも可能ですが、オアフ島には、購入できる商業物件の絶対数が少ないのが現状です。しかし維持費や、後で売却も可能であることを考えると、購入したほうが得である場合もあります。
商業不動産には、統一された契約システムがなく、貸主ごとに個別の契約書やルールがあります。オフィスや店舗スペースを借りる場合は、通常は3年程度の契約が必要となりますが、これも貸主によりまちまちです。
ハワイでの商業物件リース契約とビジネス保険について
商業物件のリース契約書は、簡単なもので30ページ、ホテル内スペースの場合は、60ページにおよぶ場合もあります。リース契約書には、通常、内装工事に関するルールや、ビジネス保険に関する必要事項なども含まれています。ビジネス保険を掛けていない場合、貸主に入居を拒否されることもありますので注意しましょう。この際、貸主側が要求するライアビリティ(賠償責任)の保険額には特に、注意が必要です。貸主の要求する内容と補償額に見合った保険契約を結びましょう。
ハワイで商業物件リース契約に必要な書類
- 米国法人番号(Federal Identification Number)
- パスポートなど身分証明
- 残高証明書など資金を証明する書類
- 州商業・消費者保護局(DCCA)に登録している定款/事業認可書(Articles of Incorporation)
- 役員である証明
ハワイで商業物件を選ぶ条件
- 貸主との相性
相性次第で、融通を利かせてくれる場合もある - 入居先の規律
働きたい日時と、ビルの規律が合致するかどうか - 駐車場
従業員や客の駐車スペースの確保は必要か - ロケーション
業種や客層で理想の場所は異なる - 水回り
業種によっては必要な場合もある - 面積
必要なだけの面積があるかどうか - 予算
賃借料は予算以内か
【情報提供・監修】
池田多聞(RA)
スターツインターナショナルハワイ
住所:Starts Plaza Suite PH-C1953 S.BeretaniaSt., Honolulu, HI 96826
電話:(808)947-2280
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