エリアガイド9 ハワイ島ヒロ地区の不動産相場や暮らしやすさ

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エリアガイド9 ハワイ島ヒロ地区の不動産相場や暮らしやすさ

更新日 2019.07.22


今日はヒロエリアを中心に不動産エージェントとして活躍中のあつこウィンストンさんに、ハワイ島、ヒロ地区の暮らしや、特に気になる火山の情報などについてお話を伺ってみた。 
 

敦子ウィンストンさんの記事はこちら>>

  

 

ハワイ島東部、ヒロエリアのライフスタイル

編集部:ヒロエリアの暮らしについて教えてください。

あつこさん:
 
ヒロエリアは、もともと日系移民が作った街で、ハワイ州の中ではホノルルに次いで2番目に大きなの街となります。ハワイ島の州庁所在地であり、役所や病院なども集まっていることなどから、日本人にとっても安心で生活がしやすい環境があります。日系のスーパーKTAがヒロにもあり、日本食材の調達にも困りません。またオアフ島と違って、交通渋滞とは無縁ですね。やはり生活に車は必要になります。

ヒロの街
古いハワイ雰囲気が残る
ヒロタウン


編集部:ヒロといえば雨が多い、というイメージなのですが・・・

あつこさん: 
 もちろん年間降雨量は多いのですが、ずっと降り続く雨ではなく、トロピカルなスコール、つまりザッ!と降って、パッとまた晴れるような変わりやすいお天気、といったほうがよいですね。一日の中に雨があり、晴れがあり、虹もでて、といった感じです。熱帯雨林のような渓谷や滝など水が豊かだからこそ見どころがたくさんあり、この気候がハワイ島らしくて好きだという声をよく聞きますね。

 また雨が多いために、ヒロを含めた島の東部のほうが緑が多く、フルーツや野菜などが豊かに、おいしく育ちます。水不足の心配もまずありません。逆に、コナのある西側は痩せた溶岩台地なので、野菜などは育ちにくいです。



編集部:ヒロに不動産を買われた方はどんなライフスタイルを過ごしておられますか? 
 

あつこさん:
 
庭付きの一軒家が安く買えることから、海や自然のそばで、静かにのんびり暮らしたいという方、とくにコンドミニアムではなく、庭付き一戸建てに住みたいからヒロを選ぶ、という方が多いと思います。 
 また、農園付きの物件や、牧場付きの物件などがあるのもハワイ島の特長ですので、そういった物件をご夫婦で購入して、家庭菜園をやったりという方もいらっしゃいますね。また最近は、さらにワイルドに時給自足的な生活を求めて移住してくるような若い世代の方もいらっしゃいます。
 
ハマクアコースと
ヒロの北部、
​​​​ハマクアコースト

ハワイ島の火山の影響と不動産マーケット

編集部:2018年にはキラウエア火山の噴火がありました。現在影響は?
 

あつこさん:
 2019年7月現在、大規模な噴火はすっかり収まり毎日青空なのですが、いまだニュース画像のイメージが残っている日本人の方も多いようですね(笑)。火山の影響をどのくらい受けるゾーンなのかは「ラバゾーン」というマップで、1から9段階に分けられています。昨年の噴火で影響を受けたのは、火山にごく近く、影響をもろに受ける「ラバゾーン1」のエリアで起きました。もちろん、土地や建物の価格もゾーン1であれば安くなります。溶岩の流れる方向は予測できるため、ヒロの街はラバゾーン3、またヒロの北部ハマクアコーストはラバゾーン8となっています。

ハワイ島 ラバゾーン マップ



編集部:ハワイ島東部やヒロ地区の不動産事情や、不動産の価格帯について教えてください。

あつこさん:
 ハワイ不動産といえば「富裕層だけのもの」と思っておられる方ももいるかもしれませんが、手の届きやすい物件が見つかるのがハワイ島です。
 
ヒロのシングルファミリーホーム(一戸建て)で中間価格は約38万ドルほどです。ヒロ都心でも40万台、新築で50万ドル台で物件が見つかります。またオアフのような高層コンドミニアムは少なく、低層の集合住宅が中心となります。

ヒロから南のほうに車で30分ほどのラバゾーン2や3の物件があるのプナ地区やパホア地区には、20万ドル台ちょっとで家具付きの物件も出てきて、日本人の方も多くお住まいです。

逆に、ヒロから少し北にいったハマクアコースト周辺にはオーシャンビューの高級住宅エリアとなってくるため、このあたりでは$40万~数ミリオンとさらに幅が広がります。


 このように幅のあるマーケットと言えますが、総体的にみて、ビューや広さなどの点で比較しても、オアフ島よりもぐっと手ごろな価格で買えるマーケットです。 先ほどお伝えしたように、ハワイ島の不動産については、ハワイ島全部を「火山の島」として一緒くたに考えずに、きちんとラバゾーンの情報を確認したうえで、リスクと価格のバランスとで判断とで判断すべきと思います。



 現在、ヒロの街は人口が増加していて、新築のコンドミニアムが増えてないなど要因が重なり、コンドミニアムは賃貸物件も売買物件も不足している状態だそうだ。オアフ島と比べると、大手デベロッパーなどの開発が入ってこないため、さら地から地元建築会社や工務店が建設ということで開発スピードも遅くなる。しかし、その限られた人やお金の流入こそが、ハワイ島の良さを守り続ける大きな要因となっている。

何もかもが過剰になっている日本に少々、お疲れ気味の方も多いだろう。
ハワイ島が、ますます魅力的に見えてくる。


ハワイ島ヒロ地区の不動産マーケットについて聞いてみたい、という方は、あつこウィンストンさんへの下記リンクからお問合せしてみてほしい。


 

【シリーズ ハワイ島不動産】
前の記事はこちら
Vol.1 ハワイ島エリアガイド 概要


 

次回は、Vol.3として、ハワイ島の西側、コナ地区のエリアガイドをお届けする。

Vol.3 ハワイ島 エリアガイド コナ地区

 

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