ハワイ州内で車を運転する場合、州法で対人・ 対物賠償責任(ライアビリティ)保険への加入が義務付けられています。何かあった際に英語でやり取りするのは少し不安な方も多いのではないでしょうか?
そんな時に日本語で対応してくれる強い味方、ショーン・アキオ・磯野 (ビジネス・インシュランス・サービセス)さんに詳しいお話を聞いてみました。
〈プロフィール〉
サンタクララ大学卒業(会計学)、在学中に上智大学への経験あり。留学会計事務所勤務後、5年間日本へ渡り福岡での就労経験あり。
ハワイ州内での運転は自動車保険加入必須
これは日本の免許証を使ってハワイで運転している場合も同様です。
ハワイを含む米国の運転免許証があればどの保険会社とも契約が可能ですが、日本の免許証の場合は契約可能な保険会社が限定されていますので、複数の会社から見積もりを取れる保険代理店に依頼するのがお薦めです。
またビジネス用の車両として保険に加入する場合は業務内容や運転する頻度・距離などにより保険料などが変わる可能性もありますので、加入の際に必ず保険会社や代理店にご相談ください。
ハワイ州の自動車保険
ハワイ州法では州のDMV(Division of Motor Vehicles and Licensing、自動車両・ 免許発行課)に登録された車はすべて州法で定め られた自動車保険に加入している必要があります。また車を運転する際には自動車保険証を車内 に保有していなければなりません。保有していない場合、警察に違反チケットを発行され罰金を課される場合もあります。 また自動車保険に加入していない車を運転した場合、登録証と車のナンバープレートを没収されますので注意しましょう。
①個人傷害補償
(Personal Injury Protection Coverage)
転手と同乗者1名につき最低1万ドルの付保 義務。運転する車の事故で負傷した際の治療や 入院、リハビリテーション費用などに充当。
②対人賠償(Bodily Injury Liability)
1名につき最低2万ドル、事故1件につき最低4 万ドルの付保義務。運転者の過失事故で相手が 死傷した場合の補償に充当。
③対物賠償(Property Damage Liability) 相手の所有物や財産に損害を与えた場合の賠 償費用として、事故1件につき最低1万ドルの付保義務。
※また任意補償も様々な種類があります。
事故に遭った際の対処法
交通事故に遭った際は、次のように対応します。
①安全確認と二次的事故予防の対処
ハザードランプを点灯させるなど二次的事故を防ぐ対処を。自分や同乗者、相手にケガがないかを確認し、ある場合はすぐ911に電話。
②警察に電話する
負傷者がいる場合は911、駐車場でぶつけたなど軽度の事故の場合は通常の警察の電話番号に連絡。警察に説明した事故状況は自分でも記録を。
③相手の連絡先や保険証の確認
警察が到着するのを待ち、事故の相手の氏名、住所などを運転免許証で確認し、電話番号やメールアドレスなど連絡先を交換。またスマートフォンで写真を撮るなどして保険証を確認し、保険会社と契約者名、保険証番号、車の車種、ナンバープレートなどを記録。また事故の目撃者がいる場合は連絡先を聞くことを忘れずに。
④保険会社・代理店に事故を報告
保険会社に事故の状況等を必要な情報を提供して補償などに関する指示を受ける。 事故に遭った際はなるべく慌てず、状況も判らずに自分の非であると思い込んだり、相手と交渉したりするのはやめて警察や保険会社の判断に任せましょう。
実際に事故にあった際に慌てなくて済むように、日本語で詳しく聞くことができるショーンさんに相談し、自動車保険に入っておくのが得策だと思います。
またショーンさんは自動車保険以外にも、損害保険を扱っているので、合わせて相談してみてはいかがでしょうか?