グリーンカード(米国永住権)は10年ごとに更新する必要があります。更新のタイミングとステップについてお伝えします。
グリーンカード更新のタイミング
グリーンカード(I-551)に記載された有効期限が6か月以内になったら、更新の手続きを始めることが可能です。すでに切れてしまったという場合でも、米国内に居住する場合は、更新が可能ですが、移民法が変更されることもあり得るため、なるべく切れる前に行いましょう。運転免許証やIDカード更新などにも影響しますので、早めの手続きをお薦めします。過去に逮捕歴があるなど問題が考えられる場合は、申請前に移民弁護士に相談してください。
また、更新が却下された場合は、米国移民局(USCIS)より理由を記した通知が届きます。却下されても、USCISの判断に異議を唱えることは可能ですが、移民弁護士を通して正式に行うことをお薦めします。
ネットで出来るグリーンカード更新
グリーンカードの更新は、オンラインでフォーム「I-90」を提出するか、あるいは同じ「I-90」を郵送することにより行えます。
グリーンカードの更新をオンラインで行う場合
コンピューター上に記録が残るので、より安全といえるでしょう。もし米国外にいて、グリーンカード更新の手続きをする前に期限が切れた場合、そのままI-90を提出することは出来ません。最寄りの米国大使館、またはUSCISにコンタクトしてください。有効な再入国許可書を保持している場合、期限が切れていても入国は可能です。
2019年12月現在、グリーンカード更新費用は455ドル、バイオメトリックス費用(指紋採取、写真撮影)は85ドルで、申請費用として計540ドルが必要です。オンラインの場合は、クレジットカード、デビットカード、または銀行の小切手口座から引き落とすことが可能です。
グリーンカードの更新を郵送で行う場合
「I-90」の郵送先は下記の通りです。
- 米国郵便局(USPS)利用した場合:
USCIS P.O. Box 21262 Phoenix, AZ 85036 - FedEx、UPS、DHL利用の場合:
USCIS Attention: I-90 1820 E. Skyharbor, Circle S, Floor 1 Suite 100 Phoenix, AZ 85034
支払いは、郵送の場合、小切手または米国マネーオーダーが可能です。
グリーンカード更新の手順
グリーンカード更新の流れ
- 1)I-90を提出、申請料支払い
↓ - 2)USCISよりバイオメトリックスの日時指定
↓ - 3)指定された日時にUSCISオフィスで指紋採取・写真撮影
↓ - 4)新しいグリーンカード受領
グリーンカードの更新にかかる期間
更新申請後、バイオメトリックスの日時通知が来るまで約3~6か月程度、グリーンカード更新手続きが完全に終了するまでは、約1年前後かかります。
ハワイでバイオメトリックス(指紋採取)を行う場所
バイオメトリックス(指紋採取)と写真撮影終了後、カード裏に仮の延長期限が記載されるので、延長期間内に米国を出国し再入国することも可能です。ハワイ州の場合、バイオメトリックスの手続きは、カカアコのレストラン・ロー内にあるUSCISホノルルオフィスで行われます。
米国移民局USCIS・ホノルルオフィス
住所:500 Ala Moana Blvd., Suite 2-400, Honolulu, HI 96813
グリーンカード更新申請のステータス確認について
グリーンカード更新申請のステータスを確認したい場合は、USCISのウェブサイトで行えます。
USCIS・Case Status Online
ウェブサイト:https://egov.uscis.gov/casestatus/landing.do
【参考】
米国移民局(USCIS)
ウェブサイト:www.uscis.gov
【情報提供・監修】
ドナルド日谷弁護士
住所:220 South King St., #1680, Honolulu, HI 96813
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