ホノルル市が短期バケーションレンタル規制の強化法案を施行
その背景とは?
2019年8月1日より、ホノルル市が、違法なバケーションレンタルの罰則強化の条例を施行しはじめた。許可書を持たない30日未満での違法短期バケーションレンタルは、ホノルル市で約8000件とも1万件とも言われ、エアビーアンドビーや、ホームアウェイなどのプラットフォーマーの登場により、ホテルよりも手ごろであることから人気が高まったが、ホノルル市の住宅不足や価格高騰を懸念するホノルル市がついに規制に乗り出した。違反の場合の罰則は重く、違反すると1日最大$10,000の罰金となる。現状は?
現状は、ホノルル市は約5000通の警告レターを、違法バケーションレンタルオーナーに送り、取り締まり専任スタッフの雇用を発表するなど、強硬な姿勢を見せており、広告掲載している物件も実際に減少している、と市は発表している。
高まるハワイのホテルコンドミニアム人気
こういった背景により、以前にも増して注目が高まっているのが、ホテルコンドミニアムだ。改めて考える、ハワイのホテルコンドミニアムの魅力について、ファミリーハワイリアルティ社のひろみファーマーさん(左)と大久保あきらさん(右)にお伺いした。
ホテルコンドミニアムとは?
ホテルコンドミニアムとは、ホテルの一室をオーナーが所有し、オーナーが利用しない期間を、ホテルに管理委託し、ホテルの部屋として貸出し運用してもらうシステムです。ホテルに対しては、収入のなかから規定の管理費を支払います。ホテル収入により管理費などのランニングコストが軽減されるという合理的なリゾートの所有が可能です。
ホテルコンドミニアムのメリット
まずは、合法的に短期貸しができることが、ホテルコンドミニアムの最大のメリットですね。これにより、別荘であれば、まるごと持ち出しになってしまう維持費をカバーできます。また、お部屋のメンテナンスが、ホテルクオリティで行われるため、オーナー自身がひさりぶりに使う場合にも、常に状態は完璧です。
通常の別荘では、使わない間の状態が心配になるものですが、離れていても、自分のユニットが常に美しくメンテナンスされている安心感はホテルコンドミニアムならではです。
そして、ホテルのアメニティ、コンシェルジュやルームサービス、バレーサービスなど、ホテルゲストと同じレベルでサービスを受けることができるのも、大きなプラスです。
ホテルコンドミニアムのデメリット
ホテルクオリティでお部屋の状態を保つため、ホテル側から修繕や備品取り換えなどのリクエストが来た場合は、その方針に従って行う必要があります。
個別のバケーションレンタルであれば、オーナーさえ良ければ多少古くてもいいや、という判断ができますが、ホテルコンドミニアムの場合、ホテル全体でのクオリティが重要なので、オーナーにチョイスはありません。また購入の際に、通常の物件調査とは別に、ホテル側からのインスペクションが入ります。
ただ、このように品質管理が厳しいからこそ、ホテルコンドミニアムは価値が下がらないとも言えます。
ワイキキのホテルコンドミニアムの双璧「リッツカールトン」と「トランプ」
ハワイの不動産エージェント(リアルター)から見た、その魅力とは
この2019年上半期で、売買されたトランプホテルのユニットは8件、2棟あるリッツカールトンは計13件と、取引は活発だ。今後上記のような環境を考えると、人気はさらに上がってくると思われる。
過去に売買実績のあるお二人から見て、ハワイのリッツカールトンとトランプホテル、それぞれの魅力とはなんだろう。
トランプインターナショナル・ホテル&タワー・ワイキキビーチウォークの魅力
トランプの魅力は何と言っても、そのロケーション。海まで歩いて一分、そして隣にはフォートデルッシー公園が広がり、今後もビューを遮られる可能性が極めて低いです。
また、建設時に高品質な建材を用いて作っているので、キッチンやキャビネットなど作りが非常にしっかりしていて、築10年たっても古さを感じさせない重厚さがあります。 また、2015年から5年連続で5つ星を獲得しているのはワイキキの中でトランプだけです。ホテルとしての稼働歴が10年あり、ホテルとしてのサービスレベルに定評があります。
ビーチが近いので気にされない方も多いですが、プールが若干狭めです。
ザ・リッツカールトン・レジデンス・ワイキキビーチの魅力
2016年オープンのエヴァタワー(タワー1)と、2018年オープンのダイヤモンドヘッドタワー(タワー2)の2棟で構成されたホテルライクなレジデンスです。海からの距離は少し遠くなりますが、その分、ホテル内のリゾートアメニティは充実。プールは二つありいずれも広々。ダイヤモンドヘッドタワーのプールはスライダーなどがあるファミリープール、エヴァウィング側のプールがアダルトオンリーのプールになりました。カバナサービスなどのアメニティも充実しています。
ホテルとしてはサービスのクオリティにばらつきがあることを指摘するお客様もおられますが、2018年にダイヤモンドヘッドタワーが新しく建ち、フレンチレストラン「ラ・ヴィ」やイタリアンの「キオラ」が新しくオープンするなどまだ発展途上。時間とともに洗練されていくに違いありません。
ここで、それぞれの売出物件情報をご紹介しよう。
売出物件情報
トランプインターナショナル・ホテル&タワー・ワイキキビーチウォーク #1021 $610,000
スタジオとしてはレアなオーシャンビューのユニット。フォートデルッシー公園が隣、パームツリーの並ぶトロピカルな景色が眼下にひろがる。ビーチにでれば、ヒルトンホテルまでつながる海沿いの遊歩道があり、気持ちよい朝をすごせそう。
41㎡とゆったりしたサイズのスタジオ(ワンルーム)。
ベッドに寝転ぶと視線の先に、海が広がる。
キチネット付き。本格的なお料理をするには少し手狭だが、一通りそろう。ちなみに、オーナーが専有できるロッカーがあるユニットもあるそうで、その場合、ゴルフバッグを置いているオーナーさんが多いそうだ。
お風呂は、日本人好みのゆったりとした深めのバスタブ。また、トランプのスタジオのお部屋には洗濯機・乾燥機がついていないのは注意。
館内には「陰陽カフェ」や「ワイオルオーシャンキュイジーヌ」、一階には「BLTステーキハウス」、 周辺にも飲食店がたくさん集まるビーチウォーク通りや、ルワーズ通りがすぐ近いのも便利だ。
この物件の売出担当エージェントのあきらさんからは
トランプらしいオーシャンビューと、「自宅が五つ星ホテル」というプレミアム感を思う存分に味わえるユニットです。
この物件の詳細はこちら>>
ザ・リッツカールトンレジデンス・ワイキキビーチ エヴァタワー#1512 $628,000
続いてリッツカールトンからも、スタジオ(ワンルーム)の売出物件をご紹介。
インテリアは、最近の流行であるグレイッシュなトーンを用いた上質で都会的なスタイル。
トランプタワーよりは遠くなるが、オーシャンビューと水平線が広がる。
先ほどのトランプより、2㎡広いだけだが、一直線に入り口からラナイまで抜ける配置で、こちらのほうが実際以上に広く感じられるレイアウトとなっている。
バスルームとベッドルームには、ガラスの間仕切りとロールブラインドが設置。お風呂は小さいが深さがあるタイプ。
キッチンも横配置でスッキリと。また、リッツカールトンはスタジオユニットでも、全室洗濯機・乾燥機つきなので、いつでも洗濯OK!
館内には、すしの名店「すし匠」や、「ディーン&デルーカ」、また新しいレストラン「LA VIE」もオープン予定。毎年戻ってくるたびに進化し、成熟していく姿を味わうのもオーナーとしての楽しみにひとつだろう。
ザ・リッツカールトンレジデンス・ワイキキビーチ ダイヤモンドヘッドタワー#1408 $799,000
こちらもスタジオ(ワンルーム)の物件ですが、56㎡とかなり広くなる。
リビングスペースとベッドスペースにガラスの間仕切りがあり、二人で過ごすとき、片方がテレビを見ていても、静かに眠れるなど、ワンベッドルーム感覚で過ごる。
ベッドと並行に作られた長くて深めのバスタブ。
波打つような形のビルなので、部屋やラナイの形状も各部屋によって異なる。こちらのソファはソファベッドになっていて、最大4人までステイ可能。
しっかりしたキッチンと、このユニットも洗濯機・乾燥機つきの暮らしやすそうなユニットだ。
ザ・リッツカールトンレジデンス・ワイキキビーチ エヴァタワー #1211 $1,285,000
こちらはぐっとグレードが上がり、「スーペリアクラス」の1ベッドルーム。先ほどの二つのスタジオのように、細長いフロアプランの部屋が多いリッツカールトンだが、このユニットは横幅もゆったりある。
87㎡。
バスルームも、ベッドサイドでなく、広くなる。
またラナイのサイズもぐっと広くなる。部屋の横幅を活かし、ベッドルームからも、リビングルームからもラナイに出られるレイアウトがうれしい。
ホテルの部屋から出たくなくなる、そんなユニットだ。
ホテルコンドミニアムとして、稼働しているユニットの場合、前オーナーが合意のもと、収入・経費などのステイトメントを取り寄せられる場合もある。
ひろみさん、あきらさんは、
ホテルコンドミニアムを選ばれる方というのは、ホテルライクなサービスを楽しみたいラグジュアリーなライフスタイルに慣れた方たちです。大きなインカムゲインを狙うというよりは、まずはご自身たちのセンスやスタイルに合っているかどうか、楽しめるかどうか、を重視して選ばれる方が多いですね。 経費が賄えて、しっかりした管理が行われて、ホテルのサービスをフルで活用できる、という感覚でとらえていただくのが良いと思います。
とホテルコンドミニアムについて、まとめてくれた。
人気の高まるハワイのホテルコンドミニアム。
ゲストが泊っている期間は内見ができないので、もしもご興味がある方は、早めのお問合せと、内見予約が賢明だ。
お問合せは、
ファミリーハワイリアルティ社までどうぞ>>